この連載について
2015年第1四半期は、デバイスやゲームの好調により利益が回復したソニー。長きにわたる停滞は終わり、底打ちしたと言えるのか。今後の成長と生き残りのために、ソニーはどんな戦略で食っていけばいいのか。エレクトロニクス、金融、ゲーム、音楽、映画など事業別にソニーの「生き残り戦略」を考える。
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以下、私見。まず昨日もコメントしたように売上比率が大きいしエレキも重要だが、全社利益が一番重要だと考えている。これは、祖業への拘りという感情論がプラスに作用するのであればよいが、定常的な損失を許容する理由とはなってはいけないと思うため。
そのうえで、毎年エッジが明確な新製品を各カテゴリで作り、そのためのリソースコミットメント(当たるか外れるか分からないから資金はエクイティ)をする。そこを経営も技術もマネジメントを若手に任せ、できれば分社化もして、経営経験を積ませる。それこそ若手というのは35歳までとか年齢制限付けさせてもいいし、それに対してリソースを取ってくること含め経営責任を取るマネジメントを45歳までとして、アップサイドも経営責任も取るような体制とかはどうだろうか?劇薬かもしれないが、社内公募でやれば、リストラに応募する前に最後に何か面白いことをやってみようというメンバーの火を付けられないだろうか?「アイディアベース」でどれだけ実効性があるかはわからないが、「自由闊達なる理想工場」の原点に一定は近い構造になるかもしれない。
なお、現時点でソニー社内で新規事業創出では、First Flightという下記の取り組みが行われている(記事の写真見る限り、若手がやっている印象)。
http://japan.cnet.com/news/business/35066969/
イノベーションとは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。
なぜ、20年近いイノベーションの空白が生じたか、その原因を検証する。
研究開発費がエレキの売上が1/3になったことに比例して減っているわけではなさそうだ。財務規律は厳しくなったが、研究開発費に原因を帰することはできない。もっとも、中身を検証する必要はあるが。
イノベーションに近い、優秀な人材が多数会社を去った。これは、次項が深く関係している。
「製造業やハイテク企業を、ビジネスだけで出なくテクノロジーも熟知した人材が率いていかなくてはならない」(盛田昭夫 1993年)とされていたが、そのような経営者に恵まれなかった。イノベーションを起こすため、技術に対する的確な先見性有し、技術開発を巧みにマネージできる指揮者の存在が不可欠である。「初期のソニーCCD開発物語(川名善之)」を読んでもらえれば、納得してもらえるだろう。
https://files.acrobat.com/a/preview/cb18b290-8240-4deb-b22c-9b5ba2a9c7a2 半導体産業人協会 会報No.89
どの事業領域に注目するか。某技術者/経営者は、現在のエレキの強みを生かし、次の通り例示した: 各種ロボット群、I to T時代のセンサー・モジュール、リアルタイム制御技術、医療やスポーツ支援機器、画像認識システム、次世代エンターティメントAI、パーソナル・クラウドサービス。議論すれば、まだまだ、出てくる。何も新しいものはないと言うなかれ。Walkman(カセット・テープ)を思い起こしてもらいたい。
アイデアや原理特許からイノベーションに仕上げるまでは大変なことである。技術を熟知した取締役、経営者を増やさないと、掛け声だけで終わる、あるいはイノベーションの本質に迫れない、のではないかと懸念する。
ハードのかっこよさという意味では、個人的にはPS2が衝撃でした。もちろんゲームを買う目的として、やりたいゲームがあることは重要なのですが、ソニーのゲーム機に関しては、ハード自体が好きで買っている層も多いと思います。スペックは格段に上がっているので、UXにつなげられさえすればというところ。VRには期待。
ゲームではなくeducationに振ればもう少し裾野が広まるでしょうに。
➡最終的に手数が少なくなったとしても、上記を実行するには多くのアイディアの集積が必要だと思います。また、ゲームのハードについては任天堂さんが苦心されていることをみてもわかるようにハードにこだわることが正解かどうか未だにわからないと思います。思うに、昔のようなハード主体のゲームではなくなっていることから、ゲームに関しても泉田さんの仰る「ライフスタイル」を変えるくらいのインパクトがあるハードでないと難しいのだと感じます。
少なくとも数年前、日本企業のCCC(キャッシュコンバージョンサイクル。製造のために資金を投じてから商品を売って回収するまでの期間)はAppleやSumsungなどの競合に比べ見劣りしていた。
Appleは外部化によりマイナスのCCCを達成していたと記憶している。
仕入れ先に払う前に売り上げが入ってくるという事で、投資余力の拡大に大きく寄与したのでは。