15カ月で欧州を失ってしまったグーグルの誤算
2015/09/09, Bloomberg Businessweek
Vol.1:グーグルはなぜ欧州で敗れたのか
15カ月で欧州を失ってしまったグーグルの誤算
2015/9/9
現在、グーグルが欧州で試練の時を迎えている。今年4月、欧州委員会がグーグルの検索サービスが独占禁止法に違反するとの見解を表明。EU側は、グーグルが圧倒的な検索のシェアを利用し、自社のショッピングサービスを競合相手のサービスよりも不当に優遇していると主張している。なぜグーグルはこれほど欧州で劣勢に追い込まれたのか。その背景を、ブルームバーグ・ビジネスウィークのブラッド・ストーン記者とヴァーノン・シルバー記者が描く。
EUとの和解が直前にご破算に
2014年1月、グローバルエリートがダボスの世界経済フォーラムに集う中、グーグルの会長、エリック・シュミットと4人の幹部は、雪に覆われたスイスアルプスに不釣り合いな金色の卵のかたちをした、オープン間もないインターコンチネンタルホテルの会議室にいた。
欧州委員会の競争政策担当委員、ホアキン・アルムニアと和解の最終合意に達しようとしていたのだ。それまでの4年間、グーグルは競争法違反の疑いで欧州連合(EU)の調査対象になっていた。そしてその調査の責任者がアルムニアだった。
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コメント
注目のコメント
正直、欧州は時代の先を行っているのか、単に時代遅れなのかが判断つかない。中国みたいに、グーグル排除でBaidu(百度)が台頭するようなことがあるのだと、なるほどそう来たかという感じなのだが。。。
Industry 4.0とかで、ボッシュ・SAPなどが先行していてすごい!という話を聞くが、実際のところGEがやっているインダストリー・インターネットの方がやはり進んでいる感じがする。
AI・ロボット化もどんどん進んでいくときに、欧州は既存企業、人権を非常に大事にすることで、技術進化に後れをとっていく可能性が高い。ただ一方で、技術進化についていったエリアや国に住む人々が全体としてハッピーなのか?という不安も付きまとうが。。。
なので、先に進んでいるのか、単に遅れているのかが、よくわからない。。。欧州委員会(EC)の今回の話以外もふくめて、欧州は日本(米国もか)から見るとある種異様な自分たちを守ろうとするルール作りがDNAに埋め込まれているようにもみえます。巻き込まれた当事者に取材をしても、言いがかり、誤解に満ちたものが散見されます。確かに歴史的に見れば、自分たちが生み出した新しい技術や産業が次々と米国、日本、アジアなどにもっていかれた歴史を見ればその被害者意識は納得できますが、産業などは次々と良い立地を探すという感覚からすれば異様に見えます。今起きている次世代自動車のルール付けも、個人的にはドイツ(欧州)vs米国、の様相を呈してきていますし、今後20年は技術革新がすすむのでしょうが、巨大産業のローカライゼーションがより一層ポイントになるのではと感じ始めています。古くは、米国ルールもしくは文化を押し付けようとしたウォルマートは海外ではさっぱりです。批判は多いとはいえ、マクドナルドやスタバなどよくやっているなという印象です。アマゾンも頑張っている部類に入るでしょうか。グーグルは、ネットでもともと世界中でつながっていることもあり、欧州の閉じた環境理解をそうした先行者に学ぶのを怠ったかもしれませんね。