この連載の記事一覧
起業家は誰のアドバイスを聞くべきなのか?
NewsPicks編集部 256Picks
エンジニアと、開発の優先順位をどう合意すればいいですか?
NewsPicks編集部 182Picks
「成長」と「収益化」のどちらに力を入れるべきでしょうか?
NewsPicks編集部 242Picks
資本構成と創業者間契約の注意点って何ですか?
NewsPicks編集部 528Picks
学生起業によくある社内体制の失敗って何ですか?
NewsPicks編集部 398Picks
経営チームに求められるスキルって何ですか?
NewsPicks編集部 218Picks
起業家に求められるスキルって何ですか?
NewsPicks編集部 287Picks
起業家と投資家の良い「知り合い方・付き合い方」ってありますか?
NewsPicks編集部 322Picks
創業期のメンバーのリクルーティングって、みんなどうしてるんですか?
NewsPicks編集部 472Picks
ピボットすべきタイミングはいつですか?
NewsPicks編集部 148Picks
タイトルは『VCから投資を受けるのに大切なことは何ですか?』ですが、実は一番お伝えしたかったのは、ファイナンスの手法やテクニック論ではありません。
お伝えしたかったのは、“目線あわせ”=質的にどんな形で事業をしたいのか、量的にどれくらいの所を目指すのかという、が一番大事なんじゃないかということです。
企業には様々なステークホルダーがいます。メンバーにしても、株主にしても、何を大切にしているのかの価値観に共感し、どこを目指しているのかという規模感のイメージが合って、はじめて参画し、企業と持続的な信頼関係を築くのです。その意味では、まずは経営陣を中心とした創業メンバーで目線をしっかり合わせ、その他のステークホルダーにちゃんと伝えられるようにしておくことが大事になります。
そして、その目線に、“良い/悪い”、“正しい/正しくない”は無いと思っています。それこそが、起業家の想いそのものなのです。
そう言う意味で言うと、記事の中でも言っていますが、VCはどんな状況にでも使える万能なファイナンスの手法でもなければ、ましてや投資を受けてVCのお墨付きをもらうことが、良い事業の証左では決してありません。
シンプルに、自分たちの目指す地平に辿りつくために、最適なファイナンスの手法があり、それにVCが適しているなら、事業成長をブーストするニトロとしてうまく使えば良いだけなのです。また、目線さえ合っていれば、投資家を説得し、投資を受けることも難しくありません。
起業家にとって、自分たちが目指す目線があり、常にそれにピュアであることこそが、良い事業であり、起業家として正しい姿なのだと思います。
ps
そして、今回カジケンさんの結びも見どころです。アップルで10年のベテランならではの含蓄があります。大企業内にいる起業家志望の人や、悶々としている人には大いに刺さると思います。
コンサルタントは、クライアントが相談に来ても「それってコンサル要らないんじゃ?」と言えたり、M&Aやシステム構築の支援の依頼でも「それってそもそも要らなくないですか?」と言えることが真の姿と思いますが、VCも出資の相談に来た有望ベンチャーに「それってVCいれない方がいいのでは?」といえる人が中期的には信頼を得るのだと思います
また、企業内で独立採算性の事業部や子会社を任されているなら別ですが、会社全体の四半期や年間計画の中で、施策単位で予算を申請して承認されるという経験しかしたことがない人は多いと思います。事業や会社のP/Lには何かしら関与できても、B/Sは任せてもらえない、と言い換えても良いかもしれませんが。
そういう意味では、今大企業勤務でベンチャー起ち上げを考えている人は、副業なりでまずは自分で会社全体を回す経験をしておくって大事かも、ですね。
・最初にリリースしてからユーザー数がじわじわ伸びていき、10万人が20万人になりました、倍になりました、みたいなことは事業の進捗としてはすごい話ではあるのですが、外部から見た事業価値はそれほど上がってはいません。
・CGMの仕組みがきちんと回り始めたことによって、自走モードで勝手にユーザーが伸びるようになった。1年かけて10万人増、20万人増というユーザーの伸びだったのが、今は広告費もかけてないのに、毎月50万人ずつ増えています、みたいな状態に入るとインパクトが大きいですね。「構造が変わる」ということがポイントです。