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日本で里親が増えない理由としては、「血縁意識」なものよりも、構造的なもののほうが大きいと思います。以下にその構造的な理由になっていると思うものと、解決のために必要なものを列挙します。

・子ども(とその家庭)を担当する児童福祉司としては、里親に子どもを送ると、その後の子どもの状況確認にかかる手間が施設より高くなる。日本では児童福祉司が平均100家庭くらいを担当していて、すでに業務が回っていないので、里親に送りたくなくなる。→児童相談所のリソース拡充が必須

・親の親権が強すぎる。本記事の事例にあるような、養子縁組前提の里親とする場合、日本では子どもの実親が里親措置に強硬に反対し、児童相談所がそれに配慮しないといけない場合が多い。→虐待親の親権剥奪の容易化のための法制度が必要(ですが、保守派の人々にとっては、親権はかなり神聖視されているので、これは結構難易度高め)

・社会的養護下での子どもの虐待死、マッチングの失敗といったリスクが顕在化する可能性は里親のほうが高い。里親という養育形態に固有の問題であるだけではなく、里親に対するサポート体制が脆弱すぎるのが原因→児童相談所や施設と里親がきちんと連携して子どもの利益最大化のために動くべき(いつも僕は腹が立つのですが、里親と施設の仲が悪すぎる。気持ちは分かるけど、子どもの最大の利益を考えたら罵り合ってる場合じゃないでしょと思う)

・日本では、半分くらいの児童相談所の所長は自治体の公務員が持ち回りでやっていて、福祉専門で働いている人ではない。2年後、自治体内の他部署に異動した後の自分の出世を考える所長らは、子ども全体の期待効用最大化よりも、リスク最小化を目指し、現状ではリスクの低い施設措置を優先させるかもしれない→自治体の中で、福祉分野で働く人々のキャリアパスの設計、インセンティブ設計を見直すべき

・上記の理由などもあり、公的な里親のプロモーションが進んでいない(例えば、ACに捨て犬・捨て猫のことを載せるのと同じくらい里親について取り上げればだいぶ変わるはず)→上記を変えていけば、自然とそういう流れが生じるはず。また、里親のロールモデルとなる人(発信力のある有名人とか)が増えれば変わると思います。

いま、児童相談所に関する本を書いているので、こういった構造的な問題は半年後にはよりクリアに説明できるようになると思います。現状は、皆が善い意図を持っているのに、構造的な問題のために関係者が悪者になってしまっているという悲劇的なものだと思っています。誰かを悪者にするのはやめてほしい。


あと、自分の経験も踏まえていいますが、虐待が理由で社会的養護に入る子どもが多いという現状、子どもの中には中高生も多くいるという現状も考えると、里親9割はあまり日本の文脈では現実的でないし、子どもに望ましい訳でもないと思います。里親・施設の割合が50:50くらいがあるべき割合では。いずれにせよ、子どもにとって最も望ましい養育環境の選択肢が用意されていない現状は早急に是正が必要。

また、施設も「施設っぽさ」をなくしていって、一軒家×複数のような施設にするべき。僕のやっている認定NPO、Living in Peaceでは、施設小規模化のためのファンドレイジング、社会的養護出身者の就学のための資金支援等をしています。

http://www.living-in-peace.org/chancemaker/index.php

活動に共感頂けたらご寄付ください。人件費には一切費やさず、決済手数料や必要経費以外は子どもへの寄付に費やします。その経費は何に使っているのかというと、「変な施設に寄付してしまう」ような事態にならないようにするための施設のデューデリ(精査)です。団体内のチーム(この分野の知識のある、会計士や投資業界勤務者など)が責任持って精査します。
成績最下位の少女が里親と共に暮らすようになりママの愛情に浸り、今では成績優秀者の特別クラスに入ったエピソード。大変に印象的です。環境がいかに決定的に子どもの人生を左右するか物語っています。
日本ではなかなか浸透しない里親。やはりもっと分かりやすく、そして身近なロールモデルが必要だなと感じています。本件に関しては、是非、慎さんの連載を読んでほしい
「子どもの貧困と児童虐待の実態とは」
https://newspicks.com/news/1029665/
>>「親権喪失」のデッドラインが必要な理由
これは、非常に重要な視点ですね。。たしかに、幼少期の時間は有限ですし、貴重。
北陸の温泉場でも子供の貧困は大問題で、負の連鎖が継続しています。親の成長を子供は待っていられないというコメントはその通りですから、親権問題を日本でも早く解決すべきでしょう。子育て支援より更に重要な課題です。
【国際】良記事。この記事はもはや「駐在員妻は見た」で扱うレベルの記事ではなく、アメリカの社会問題について独立して扱うシリーズにしてしまってはどうかと思う。里親制度によってチャンスをもらえる子どもというのはある意味で幸運で、記事に登場するBridge氏もその一人だろう。子どものサポートももちろん必要であると思うが、里子に出される背景には実親の貧困や病気などの問題があるわけで、こういう点に目を向けると最低限の社会保険や健康保険の整備はやはり必要であろう。

ところで相変わらずサウジアラビア編が無断休載されている。再開の見込みがあるのかが気になる。
《駐在員妻同士のヒエラルキー構造や面倒な付き合いにへきえき。現地の習慣に適応できずクタクタと、人には言えない苦労が山ほどあるようだ。本連載では、日本からではうかがい知ることのできない「駐妻」の世界を現役の駐在員妻たちが明かしていく。》

記事と本来の趣旨が違いすぎる(笑)
「親権喪失」のデッドライン、この辺も日本はあやふや。
日本は子供の権利や将来といったものより、親の立場を優先する気分があるように思う。

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(余談)
「駐在員妻は見た」なんて枕詞の要らない素晴らしいレポート。
残念ながら個人ブログレベルのゴシップ的内容が多い他のレポートとはクオリティが違うので、独立させるかカテゴリを移動した方が良いと思う。
そういえば、サウジ編とインドネシア編が止まっているようだが?
里親・養子縁組の制度はもっと日本で認知・承認されるべきだと考えています。少子高齢化で、初婚年齢も上がり、かつ離婚率も高い、そんな社会でも、恵まれていない環境に生まれ落ちる子供がいます。初婚年齢が上がって高齢出産や不妊治療をするミドルエイジの夫婦こそ、こうした制度にも着目しても良いのではないでしょうか。
この連載の意味をようやく見出せました。笑 とても読む価値のある記事。大変勉強になりました。日本ではこの視点はあるのか?が気になる。《親の改善が見られず、子どもが15カ月以上にわたって社会的養護下にある場合、里親機関は(1)裁判所への親権喪失の申し立てと、(2)「2つ目のゴール」に向けたプランの作成が求められます。》
評価すべきはまず親への教育。もちろん里親候補にも半年に渡る教育があると読んで、まさに税金の使い道とはこのことだなと。