配信メディア
グローバル・メディア再編
日本と世界のメディア界に衝撃を与えた、日本経済新聞社によるフィナンシャル・タイムズ(FT)の買収。この買収は、日本メディアによる世界進出という視点だけでなく、グローバルな経済メディアの再編という面からも興味深い。日経・FT、ブルームバーグ、ダウ・ジョーンズ(ウォール・ストリート・ジャーナル)、トムソン・ロイターの世界4強。そして、Web領域で勃興するQuartz(クオーツ)、ビジネス・インサイダーなどの新興メディア。大きく変貌しつつあるグローバル経済メディアの過去と今と未来を追う。
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tokivさんのコメント参照してほしいが、金融情報に特化し、特にFIG(金融業界カバーする投資銀行部隊)には必須のSNLのバリュエーションは、極めて高い。でも、見ている人はBusiness Insiderの1万分の1とかだと思う。
これは価値とは何かを考えさせられるし、SPEEDAとNewsPicks両方をやっている弊社としても、相当に真剣に考えなくちゃいけないポイント。メディアとして影響力は重要だが、企業価値という観点で影響力と深さのバランスをどこで取るのか。ビジネスパーソンに必須となるという状態を、業務上必須な情報が取れるようにすることと、多くの人に理解可能・使いやすい状態、どこでポートフォリオバランス取るのか。そこを両立させるべく考えることこそ、一番重要だと思っている。決してクオリティも妥協しちゃいけないし、一方で分かる人だけ分かればいいとなってもいけない。
>若い読者は、レガシーメディアよりも、デジタルメディアの消費の仕方に長けています。ソーシャルメディアにも慣れていて、デジタルファーストの姿勢をむしろ当たり前と思っています。
アメリカは地方紙などトラディショナルメディアの衰退が激しいので、そちらからの人材の流入によって良質なオンラインメディアが、育っている。
日本も人材の移動が起こればもっとオンラインメディアのコンテンツが充実し、メディアとしての信頼感も増すと思う。例えばアメリカではオンラインメディアから賞を受賞したり、社会を揺るがすような特ダネが出たりするように。
ただ、BIもここまで来るのに10年近くかかっている。
日本のトラディショナルメディアには個人としては優秀な記者、編集者は多いが、如何せん新聞、テレビといった組織が大きすぎ、しかも硬直しているので、スピード感にも欠け、エッジが立ったニュースも乗りにくい。突出した個人を嫌うので、スターライターが燻っている。そういう人材がオンラインに移れば、日本のニュースはもっと面白く、ダイナミックになり、読者の心も掴むと思う。
→ 高騰しているスタートアップ界隈において、あまり高く無いバリュエーション。
本当にこれだと思います。
>「スピードが要です。ウォール・ストリート・ジャーナルは、記事が出るまで11人が目を通すそうですが、BIではそれは許されません。せいぜい3人でしょう」
なるほど。
良い記事でした。勉強になります。