狙うは「量」より「質」。スマホ経済メディア「Quartz」の独自戦略
2015/08/29, NewsPicks編集部
老舗メディアが生んだ最新メディア
狙うは「量」より「質」。スマホ経済メディア「Quartz」の独自戦略
2015/8/29
連載7〜9回では注目の「デジタルネイティブの新興メディア」を3つ取り上げる。1つ目は、経済メディアとして存在感を増している、スマホメディアのQuartz。いたずらに規模を追うのではなく、ターゲットをグローバルエリートに絞った戦略で、ビジネスと影響力を拡大する同メディアの戦略を追う。
国際経済とビジネスにフォーカスする理由
Quartz(クオーツ)をパソコン上で開くと、今まで見たことがないようなデザインで、最初は戸惑うだろう。それもそのはず、クオーツは当初、iPadを基準に開発された国際経済ニュースのアプリだからだ。その後、スマートフォンを想定したデザインも確立した。
世の中では、スマホがiPadというタブレット端末よりも早く登場したわけだから、クオーツは、最新のモバイル端末に合わせてつくられた最新のオンラインネイティブといえる。
ボタンやバーが限りなく少なく、すべてのコンテンツは、iPadを見ながら縦にスワイプしていくと見られる。iPadアプリから発展したのは、ターゲットとする読者層が、国際経済・ビジネスに関心がある若いビジネスパーソンだからだ。彼らは国境を超えて飛び回り、ニュースを閲覧する際には、スマホやタブレットに依存している。
なぜ、国際経済・ビジネスに焦点を当てているのか。クオーツは、こう説明する。
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コメント
注目のコメント
Quartzは、日本での認知度は低いですが、学ぶべきところが多いメディアです。Chartbuilderという図表・グラフの作成ソフトを自社開発し、オープンに公開したりしています(https://quartz.github.io/Chartbuilder/)。
ほかにも、毎日送られてくるDairy Briefingは、世界のニュースが一覧できてとても便利。あえて、アプリを創らず、ウェブに特化しているのもまた面白い。少し前に「500語よりも短い記事と、800語より長い記事が読まれる」という記事があり知ったQuartz。「クオーツカーブ」って言うんですね。
一事が万事で、こういう感じにコンテンツやメディアを徹底的にサイエンスしようという姿勢があるというのは、新しいメディアとなりうる予感を感じさせますよねメモ:デジタルメディアの意義>>以前のような景気循環とは趣が異なる。クオーツは、そういう新しい秩序に入った国際経済の世界で、活躍するビジネスリーダー、ビジネスパーソンを支えるメディアと自らを位置付けた。
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