デジタル有料会員100万人突破。ニューヨーク・タイムズの次なる課題
2015/08/28, NewsPicks編集部
CEOが語るデジタル収入の拡大、売却の可能性
デジタル有料会員100万人突破。ニューヨーク・タイムズの次なる課題
2015/8/28
NYTは、デジタル有料会員が100万人を超すなど、伝統メディアのお手本と言える実績を残している。ただ、そんな同社でも、業績面では依然苦戦が続く。デジタル事業が好調とはいえ、紙の衰退による減収を補うのは容易ではない。NYTは、本物の成長トレンドに回帰することができるのか、どんな課題があるのか。同社のパブリックエディターであるマーガレット・サリバン記者が、同社CEOのマーク・トンプソン氏へのインタビューを基に記したコラムを掲載する。
NYTよ、健全でいてくれ
今年の春、ニューヨーク・タイムズ(NYT)のマーク・トンプソンCEOは、デジタル版の有料購読者数が間もなく100万人を超えるだろうと豪語していた。予測は当たり、今月初めにその数字は達成された。
ほかのニュースメディアはどこも成し遂げていない快挙だ。とはいえ、それはNYTの明るい未来を約束するものではない。主な収入源である紙面広告の減少という課題は残り続けるのだから。
NYT読者を代表する立場にある筆者は、先日トンプソンと話す機会があり、同紙の今後に期待していることを伝えた。NYTの新しい方向性に多少の不満を抱えている読者もいるが、彼らは一方で同紙の存続を切に願っている。
クリック数を稼ぐための記事、目障りな広告、偏向報道などに対する苛立ちが読者の中に渦巻く中、彼らからはこんな訴えが聞こえてくる。
newspicks.com
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コメント
注目のコメント
NYタイムズは、デジタルの取り組みが本当に早い。そして、毎日読んでいますが、テーマ選びやストーリー展開、そして、写真やグラフィックなどのデザインも秀逸。メディア人にとっては、今なお憧れのブランドです。
日本版ハフポスも、PV数を増やすためだけのような記事がたまにありますね。
結局、ジャーナリズム精神を買う人がいなくなり、自分の知りたいことに金を払う人が多くなりゃ、自然とお堅いメディアは淘汰されますよね。
私たちはメディアから、何を買っているのか?が問われている気がします。コンテンツへの投資なくしてメディアは成り立たない。ただし、コンテンツへの投資をしたからといってビジネスは成り立つわけでもない。
コンテンツ投資は手を抜きやすい。100人の記者と90人の記者で一つ一つの記事に差は出ないだろう。でも、長く見ていれば気づく。
それが今の地上波テレビ。10年も続ければコンテンツ投資していない事は誰でもわかる。
ステマも同じ。倫理が崩壊すると見向きもされなくなる。
メディアとは、倫理との戦いなんだろうな。
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