KDDI、「ゴミ箱」と「傘立て」を10月下旬に発売、ゴミ収集日や傘が必要な日をLEDでお知らせ -INTERNET Watch
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注目のコメント
IoTが長期的には、社会を大きく変える、事業機会をもたらすのは間違いないだろうが、現実的な大きなトレンドになるには、まだまだ時間がかかると思っている。
普及するには、
1 キラーアプリケーション/ユースケースの発見
今は、「モノがネットにつながると、なんかすごいことできそうじゃない??」という、いわゆるハイプカーブの1個目の段階。”なんかすごいこと”が、具体的にユーザのどんなニーズを叶えるのか、どんな痛みを解消するのかが、定義されないと、メディアアートや面白ガジェットで終わってしまう。
2 インフラの問題
全てのモノにセンサーがついて、ネットにつながっていて、ユーザはどこからでもネットにアクセスできるーマイノリティレポートのような世界が実現するには、まだまだ解決するべき技術的課題もあると思う。
具体的には、クラウドのストレージのキャパ、分散処理をどこでするかのスタンダードの普及、そして通信帯域の問題だ。
全てのモノがセンサーでデータを集め出すと、クラウドと言えども、そのデータを全てアップして、保存するにはとてもじゃないけど、要領が足りなくなる。
その時に、全ての生データをアップしなくて良いように、どこかで中間処理的に、分散処理することが必要になる。シスコなどはルータに処理の能力を持たせる、Edge Computingというコンセプトを唱えている。ただ、本当にルータがその中間処理の機能を担うのか、そしてそれを標準規格として普及させるのはまだまだこれからだ。
そして、中間処理されたとは言え、膨大なデータをクラウド側に送るための、モバイル通信帯域の問題もある。現状でさえ、オフローディング(携帯通信網の帯域が限界にきているので、Wifiなどに通信量を移行させる)のがキャリアの課題となっている。よっぽどオフローディングのインフラが整うか、5G移行で帯域の問題が解決されるしかない。
色々言ったけど、冒頭の通り、IoTが大きな変革、機会になるのは間違いない。ベンチャーがユーザ目線でキラーアプリケーションやユースケースを捉えたサービスレイヤーを開発し、大企業がインフラの問題を解決するというような、協業が実現するのが、マイノリティレポートの世界が現実のものとなる近道だろう。まぁ要らないかなぁとは思いつつ,でもこういうちょっとしたアイデアを形にする作業を重ねることで,ある時突然大化けする気もするので,こういうのは出していった方がいいのかも.
傘の水滴とか,生ゴミとかで発電してくれたりしたら面白いんだけどなぁ.KDDIはたまに面白い事やりますよね。分野的に近いので、一応IoTについて、広告代理店やSIer営業トークとは別のお話をしておきますね。
IoTというのはユーザ自らの手で、家電や住居インフラをネットワーク上に載せて、自由にカスタマイズできるものが理想です。
家のネットワーク設定もスイッチ1つで完了、新しいスマート家電も、スイッチ1つでネットワークに自動で参加する。このゴミ箱や傘立ても、買ったあと好きな場所においてスイッチを入れるだけで良ければ、生活のカスタマイズも普通の家具や生活用品を買うレベルで考えられますよね。
そうは言っても実際にはハブとなるルータ/サーバの管理や、スマート家電のネットワーク設定等、ある程度ネットワークやプログラミング、アプリケーション操作のナレッジが無いとできないというのが現状です。
特に、家庭内ネットワークの構築は、野良Wi-Fi等の事例が多くあるように、大抵の場合一般ユーザには無理です。これをセキュリティを担保しながら、家庭内にある数十ものIPネットワークを自動管理する仕組みを「スイッチON」で実現するために何が必要か。答えはホームサーバです。
https://newspicks.com/news/1114780?ref=user_228865
Googleが発表したOnHubは、こういった事をGoogleアカウントで実現しようとするための試金石です。スペック詳細は不明ですが、恐らくAndroidかChrome OSベースの汎用型OSを搭載し、セキュリティアップデートを勝手に行い、有効エリア内のIP機器を高度に判別する能力を備えると思います。
おそらくOnHubも見据えている地平としては、スマート家電ごとの使用頻度や使用形態(通電状態で使えない場合もある)等、特定の家電の使用条件に合わせたネットワーク接続の方法が標準化されることです。
この記事の例で言うと、OnHubがゴミ箱をネットワークに迎え入れる際、ただのスマート家電のIPであること以外に、それが「ゴミ箱」であるという認識をしてくれるようにする、ということですね。
例えばこのゴミ箱に、小さいバッテリーとゴミを溜めることで小規模発電ができる機構が備わっていると、ゴミ捨てが必要なときにだけネットワークに通知、逆にOnHub経由のスマホ等からも、設定変更の時にだけゴミ箱に通信を送るということができるので、コンセントに繋がなくとも使えるスマートゴミ箱が実現できます。
結論としては、ゴミ箱なんか作ってる場合じゃねーだろと。