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新国立競技場で火だるまの文科省、今度は国立大学と“火花”

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    東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授

    この問題自体は耳にしていましたが,原文は読んだことがありませんでした.読んでみるとつまりは「組織の廃止や転換に取り組むよう努める」ということなので,個人的には「廃止しろ」と言っているようには読み解けませんでした.
    昨日別記事にコメントしましたが,結局大学の価値をどこにあると考えるのかによって,この問題は意見が割れそうです.研究,教育,あるいは人材育成.この辺りのどこにフォーカスを当てるべきなのか.
    研究という観点からは,やはり学問は社会のニーズなどとは別に,価値があると思うことを地道に続けるべきかと思います.教育に関しても,教養として必要な知識,あるいは,その学科を卒業したと名乗れるだけのその分野の専門知識を身につける教育は続けるべきかと.ただし教育の中でも,社会で使える人材の育成という観点については,社会のニーズに沿った形が求められるので,そこは時代の流れを見ながら適宜変えていく必要があるところかと思います.この点については「大学は社会人になるための訓練の場ではない」という意見も当然あるわけで,この辺りの大学の価値に対する認識のズレが,議論を巻き起こすのかと思っています.

    なお,理系の研究についても,あれこれ問題があるという記事が本日出ていました.https://newspicks.com/news/1121973
    これについてもいろんな方のコメントを見てみたいなぁと思いますので,ぜひコメントよろしくお願いします.


  • NewsPicks編集長

    文科省側の大学改革の“本丸”は組合対策にあり、厚遇される教授の給与体系や、学長選への介入などに本格的なメスを入れたい腹がある模様。是非推進して欲しい。


  • 東京大学大学院工学系研究科 教授

    企業出身の先生のなかには、企業の改革は大学に比べればいかに楽かとおっしゃる方もいますね。


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