ベライゾン vs. ソフトバンク。5年後の世界一はどちらか?
2015/08/15, NewsPicks編集部
通信業界の世界No.1 vs. 日本No.1
ベライゾン vs. ソフトバンク。5年後の世界一はどちらか?
2015/8/15
日本で頂点に立つ企業と世界トップの実績を誇るグローバルカンパニー。両社にはどれほどの差があるのか。日本と世界の距離はどの程度、遠く、近いのか。主要な業種・業界における世界のNo.1と日本のNo.1を比較する本連載。アナリスト集団、Longineのアナリストがデータと自らの見識をもとに分析、日本企業が将来、世界トップに立つ確率も予測する。第6回は、通信業界。ベライゾン・コミュニケーションズとソフトバンクグループを比較する。ソフトバンクグループは、スプリントの体質強化が急務。これを乗り切れば、アジア横断で行われているインターネット企業への投資が改めて評価されるだろう。
株式市場はソフトバンクへ厳しい評価
米国で最大の移動体通信業者であるベライゾン・コミュニケーションズ(ベライゾン)と、日本発の通信キャリアでユニークな事業展開をグローバルに進めるソフトバンクを比較してみたい。
世界一と日本一の定義や選定企業に異論もあると思うが、通信市場は国ごとに閉じられた市場であることから米国で事業が競合する両社を取り上げるのが適当だと考えた。またベライゾンとスプリントが米国会計基準(GAAP)、ソフトバンクが国際会計基準(IFRS)採用であるが、この差異はここでは目をつむって議論を進めたい。
冒頭で示したように、ソフトバンクの売上高、当期利益はベライゾンの約半分だ。EBITDAも半分弱である。それに対し、ソフトバンクの株式時価総額はベライゾンの約35%にとどまっている。ソフトバンクの保有するアリババ株も勘案すると、市場はソフトバンクに対して厳しい評価をしていると言わざるを得ない。
著しく低いスプリントのマージン
初めに両社の会社全体のEBITDAマージンを比較してみよう。以下の表を見てほしい。
両社の会計基準が異なるため単純比較はできないが、4.6%ポイントの利益率ギャップがあることがわかる。規模で劣るソフトバンクの利益率が約5%ポイント劣後することはソフトバンクにとって悪い知らせだ。
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コメント
注目のコメント
この記事は少し前に書いたものですが、4−6月期も基本的にスプリントがかなりの劣勢にあることは間違いはない。ただ、これがヴォーダフォンを梃入れしたときとデジャブかといわれればデジャブだと孫さんは信じている。いまから1年くらいが正念場でしょうね。
ただソフトバンクの自社株買いはやや勇み足で、その資金は投資に向けるか借入の削減に向けるべきでしょう。うーん。。比較対象に異議あり。そもそも、米国の市場規模が大きい中での米国内での比較にしかすぎなくなってしまうのに、ソフトバンクは連結と全体と話をややこしくしている。
そもそも、スプリントがベライゾンを抜くかといわれればNoですし、ソフトバンクはベライゾンを抜くかと言われれば可能性大のような気がします。
米国内企業とグローバルカンパニーで思想が全く違う。
何だか連載全体に無理矢理感があり、記事に意味がないのが残念です。
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