世界のM&A総額過去最高に迫る、中国情勢の影響なお不透明
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巨額なM&Aが増え、アジア関連も増えている。中国経済の減速はM&Aを動機付けるのでM&Aは増える(はず)。M&Aは例外的・特別ではなく、企業の事業や組織の新陳代謝を促す、日常的・普遍的な動作になりつつある。ただし、事業のアーキテクチャやプロセスの「設計変更」「再設計」をする「正しい」M&Aばかりとは限らず、目先の誘惑に負けたかのようなものも多い。ダイエットと同じで、なぜ、どこまで減量するのかを予め考え、絶食や外科手術ではなく、体質・基礎代謝の改善を図ることが大事。M&Aで時間を買うのはお奨めしない。
欧米と日本人の経営者のM&Aに対する意識格差が縮まらない。日本の経営者の場合、社長になることがゴールになっていて、社長としての成果が問われないのが要因のひとつ。
中国企業によるクロスボーダー案件だと、中国化工集団による伊タイヤ大手ピレリの買収で、71億ユーロ(約9,600億円)ですね。
http://www.sankei.com/smp/economy/news/150324/ecn1503240031-s.html
なお、中国に関して言えば、M&Aは増加しそうです。国内市場が成熟しつつあるため、
①差別化要素の獲得(ブランド、技術)
②合従連衡の進行
③国外市場への進出
といったニーズが強くなってきています
ピレリ買収は①と③かな、と思います。
余談ですが、中国の対日M&Aという視点で言えば、今年大きく動くかもしれませんね。昨日の安部総理の談話に対しても、そこまで目立った反応は人民日報等ではありませんでした。