きょうだい起業、成功の方程式
2015/08/13, AERA
アメリカには「○○ブラザーズ」と称する有名企業が少なくない。きょうだいは起業に向いているのか? 成功の秘訣とは?
「おねえちゃん、今日も行く?」
「うん。行こう」
そうして2人、手をつないで走りだす──これが父の赴任で小学生時代を過ごしたインドでの、平井真央さん、理央さん姉妹の日課だった。ところで、行くってどこに?
「インドの自宅の近くにあったバス停に大量にとまっていたハエの数を数えに行くんですよ(笑)。知らない土地でそれくらい、遊び場には苦労していましたね」(理央さん)
まだ治安が悪かった当時のインドで、幼い姉妹はどこへ行くにもいつも一緒。そしてかけがえのない遊び友達だった。
女優業も給料計算も
そんな2人が再び、手をつないで走りだしたのは2013年。フジテレビの女子アナだった妹の理央さんが結婚を機に退社。姉の真央さんが代表となり、理央さんのフリーランスの活動をマネジメントする会社を設立した。理央さんが言う。
「博報堂に勤めていた姉が、クリエーティブディレクターの箭内道彦さんの事務所の代表を務めるようになってからですよね。被災地でのイベントなどを次々実現させるプロデューサーとしての手腕を知って、フリーになるなら姉に任せるしかない、そう思うようになりました」
一方、姉の真央さんは持ち前の姉貴キャラで、妹の申し出を引き受ける。
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