焦点:人民元切り下げで「通貨戦争」が新局面へ、米利上げにも影響か
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年内に人民元の切り下げを段階的に行なっていくかどうかというと懐疑的です。
人民元がIMFのSDR構成通貨入りするかどうかの判断が今年中になされることを考えると、中国政府としては人民元の切り下げを積極的に行なっていくと”上昇するドルに対して人民元の基準値をほぼ連動させてきた”これまでの努力が水の泡になる可能性がありますから。
ただ裏を返せばIMFのSDR構成通貨入りの可否がはっきりした段階では思い切ってさらなる切り下げを行なうかもしれません。中国経済が喫緊の状態であることに変わりはないですから。
そう考えると米国の利上げ時期は現状で9月の可能性が高いと市場では見ているわけですから、少なくとも初回については今回の人民元切り下げの一件でこの時期をずらす可能性は低いのではないかと思います。
"いくつかの先進国で政策金利がゼロとなり、量的緩和が拡大する中で、為替レートは景気を刺激したり、場合によってはデフレを回避する残り少ない有効な手段となってきた。だからこそ投資家は、中国が人民元を押し下げ続けるのではないかと懸念している"