[ムンバイ 10日 ロイター] - 中国のスマートフォン(スマホ)メーカー大手、小米科技(シャオミ)[XTC.UL] は、電子機器受託製造(EMS)大手の台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>と提携し、世界3位のスマホ市場であるインドで同社製品の生産を開始する。

コスト削減とインドでのシェア拡大が狙い。インドのモディ政権が進める製造業誘致政策「メイク・イン・インディア」にも大きな弾みがつく。

鴻海は今後5年間でインドに50億ドルを投資する契約に調印している。

インドではこれまで、インフラや部品業者の不足を背景に、中国や台湾から携帯電話端末を調達するケースが多かった。

小米のグローバル副社長、ヒューゴ・バラ氏によると、インド南部アンドラ・プラデシュ州の組み立て工場は、同社初の現地生産拠点となる。

バラ氏は記者団に対し「インド向けの設計にするだけでなく、現地生産することで顧客により近づきたいと考えている」と語った。新工場への投資額については明らかにしなかった。

鴻海精密工業にとってはインド市場への復帰を意味する。同社は昨年、携帯電話生産を受託していたフィンランド通信機器大手ノキアがインド工場の閉鎖を決めたため、撤退を余儀なくされた。