日経がFT買収、他の経済メディアは対抗できるか? - 山崎元のマルチスコープ
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注目のコメント
申し訳ないがこの分析というか提言はかなり古臭い。日経FT連合の潜在的ライバルは他ならぬuzabase&newspicksだ。紙で一日遅れの経済ニュースなど読む意味なし。既に相場は動いてるからだ。そして紙のフォーマットに縛られる経済紙系のウェブメディア、アプリも周回遅れとなる。そして金融経済データベース情報収集システムとしてのブルームバーグやその類似サービスは古臭い使いにくい専用端末を必要とする。これはuzabaseの二周回遅れのシステムだ。newspicksは大胆な資金調達をしてユニコーン企業として早期の上場などせずに独自の記事制作体制を拡充して一気にスマホ、タブレット時代世界一の経済情報メディアとなるがいい
この買収はある意味、お笑いです。なぜかというと、日経の記者でヨーロッパに行っている人の多くはFTを読んで記事を書いているからです。これからその必要がなくなるので、もしかしたらリストラに繋がるかもしれません。FTを読んで記事を書くだけの人はもういらなくなりますよ。
FTっていうのは超クオリティペーパーです。また日経もクオリティペーパーだと思います。最近の日経を見ているとアジアの記事が非常に詳しく出てくるようになって、非常に喜ばしいことだと思っています。また、FTも香港などに強力なスタッフを抱えていますから、色々とこれからの記事に期待が出来ると思います。
ただ、海外マスコミの批評からすると、「オリンパスのあの不正を暴いたのはFTだ。タカタを暴いたのはニューヨーク・タイムズだ。日経はなにもできなかったじゃないか」「日本にいるならそのような企業の不正というものを、今回の東芝みたいなものも含めてもっと前からちゃんと暴かないといけない」と言っています。
FTはそのようなことが得意ですし、NYTも中国政府の不正などを暴いています。一方、結局日経は何一つ暴けなかったということが今回、はからずも出てきました。それはジェラシーも半分ですが、事実だとも思います。
日経の新聞記者で社長賞をもらう人は、ある会社のトップ人事をほかよりも半日早く抜くことで表彰されていました。早く抜いたからといって、夕刊のトップに出るだけですよ。三菱重工の次期トップは誰々って。
この程度といってはあれですが、日経の記者はこのトップ人事を抜くためにいつも社長の家付近を夜回りして、酔っ払って帰ってきた社長に「次は誰になるんですか?」と聞くようなことをずっとやってきたわけです。だから日経新聞は財界紙、大手町新聞、この領域を色濃く持っています。
日経は今後は、FTにいい影響を受けて企業とも財界とも距離を取って欲しいですね。そして、日経はFTクラスのメディアに日本やアジアを中心になっていけば、この買収はプラスになると思います。プロピッカー第一期の山崎さんの記事、ここに併せて弊社も出るように頑張ります…大前さんのコメントに重ねると、コスト・インパクトを考えられるようになるといいと思う。人事は日本の経済紙として重要な側面はあると思うが、そこや抜いた抜かれたに記者のリソースを割くより、それ以外に割く方が価値が上がるという流れになると、日経自体のブランド認知も変わるかもしれない。