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全話イッキ見で、デキるビジネスパーソンに大変身?

ドラマのイッキ見をすると、妙な罪悪感にとらわれることが多い。TEDトークなんかじゃなくて、ドラマを全話見て週末が終わってしまったなんて、人には言えない……。

でも、最近のドラマにはエンターテインメントとして優れているだけでなく、勉強になるタイトルもたくさんある。そこで、優秀なビジネスパーソンになれる(かもしれない)アメリカのドラマを9本紹介しよう。

いずれも優れたリーダーの資質や、仕事と家庭の両立、あるいは社内政治に勝ち抜く方法など、実用的なヒントがたくさん散りばめられている。もちろん英語の勉強になるのは間違いない。

『ハウス・オブ・ライズ』(House of Lies)
元経営コンサルタントが書いた小説をベースにしたブラックコメディー。主人公(と彼が務める会社)は、カネを儲けるためならなんでもやる詐欺まがいの経営コンサルタント。

現実は(たぶん)大きく異なるけれど、企業のCEOとそのCEOがほとんど耳を傾けないナンバー2との関係など、「あるある」と思わせる場面がたくさんある。

『ゲーム・オブ・スローンズ』(Game of Thrones)
原作はジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説『氷と炎の歌』。複数のストーリーが絡み合う展開や外国ロケ、テレビドラマとは思えない壮大な世界が描かれる。

複数のコンサルタントが言うところによると、シーズン1の七王国の玉座をめぐる物語は、リーダーシップと組織内の権力構造について学ぶべきことがたくさんある、とか。他人より劣っているように見えること(このドラマの場合、小人や私生児であること)が、強いリーダーを生み出す大きな要素になることも考えさせられる。

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(House of Cards)
主人公のフランク・アンダーウッドは、サウスカロライナ州選出の民主党下院議員。そこからワシントンの政界トップに上り詰めるために、ありとあらゆる権謀術数をめぐらせる。

部下をこき使い、不要になったら捨て、目的のためには手段を選ばず、どんな有力者でも裏切った人間には倍返しをする執念深さは、野心的なビジネスマンには学ぶところが多いはず(必ずしもまねをするという意味ではなく)。

脚本家のボー・ウィリモンも、「有能なリーダーであるためには、道徳的には他人が嫌悪することをしなければならないときがある」と言っている。

『ベター・コール・ソウル』(Better Call Saul)
大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』のスピンオフ。カネのためなら犯罪者にも手をかす弁護士ソウル・グッドマンが主人公。『ブレイキング・バッド』の6年前、グッドマンが刑事事件専門の弁護士ジミー・マクギルとして駆け出しだった頃を描く。

若きソウルの姿は、成功を追い求める起業家と重なる部分がある(ソウルの場合、成功欲しさに犯罪に手を染めてしまうのだが……)。

『グッド・ワイフ』(The Good Wife)
州検事だった夫が政治スキャンダルに巻き込まれて失脚。ティーンの子ども2人を抱える主婦アリシアが、数年ぶりに法廷弁護士に復帰する物語。

胸がすくような法廷シーンも魅力だが、女性なら仕事と家庭の両立についてヒントがたくさん得られるはず。

『ホルト・アンド・キャッチ・ファイア』(Halt and Catch Fire)
舞台は1983年のテキサス州ダラス。テキサス・インスツルメンツ(TI)、ヒューレット・パッカード(HP)、AT&Tなどのハイテク企業が集まっているため「シリコン・プレーリー」と呼ばれるエリアだ。元IBMのジョー・マクミランが、独自の会社を立ち上げて、かつて自分が開発に携わったPCをリバースエンジニアリングで構築しようとする物語。

テクノロジーの勉強になるのは間違いないが、あまりに仕事で野心を追求すると、プライベートで大変な代償を払うことになることも教えてくれる。モデルはコンパック・コンピュータではないかとうわさされている。

『マッドメン』(Mad Men)
アメリカでは今シーズン(シーズン7)で終了した大ヒットドラマ。舞台は1960年代のニューヨークの広告業界。

当時の広告マン(マッドメン)の仕事ぶりと、社内政治、不祥事などに加えて、時代を思わせる描写も興味深い(みんなタバコをプカプカ吸い、昼間からウイスキーを飲みまくっているあたりなど)。主人公の秘書がコピーライターとして認められていく過程など、女性の社会進出(と男女差別)も見どころ。

『ザ・ホワイトハウス』(The West Wing)
ホワイトハウスのウェスト・ウィング(大統領府としての実務エリア)で繰り広げられる人間ドラマ。

アメリカの政治の仕組み(議会との取引)を垣間見られるのが魅力だろう。有能なリーダー(大統領)は、自分よりも優秀なスタッフに仕事を任せるべき時と、介入するべき時をよく心得ていることを実感できる。アメリカでは第7シーズンまで製作され、2006年に終了した。

『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』(The Sopranos)
トニー・ソプラノは夫であり、父親であり、ニュージャージー州を縄張りとするマフィアのドン(そしてパニック症候群の持ち主)。

『ソプラノ流リーダーシップ』という本が書かれるくらい、トニーの優れた(そして人情味あふれる)ボスぶりは、企業経営についても貴重なヒントを与えてくれる。アメリカでは第6シーズンまで製作され、2007年に終了した。

(執筆:SHANA LEBOWITZ記者、翻訳:藤原朝子、写真:© Todor Tsvetkov/iStock.com)

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