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2020年のモバイル



2007年の「iPhone」誕生以来、すさまじい勢いで進むスマホシフト。これからもモバイルの世界はさらに進化し、2020年に向けて、新たなトレンド、ビジネスが生まれるだろう。「アップルウォッチ」などのウェアラブル、IoT(モノのインターネット)、2020年始動予定の次世代移動通信システム「5G」、メッセージアプリなどがモバイルの世界を大きく変えるはずだ。今後5年間に、モバイルの世界はどう変わっていくのか。5年後を見据え、主要プレーヤーたちはどんな手を打つのか。その未来の姿を、ハード、通信、アプリ、広告・マーケティング、eコマースなどの側面から分析する。
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スマホが来る、は分かっていながらも、既存のガラケーやPCの投資をストップしてでも事業のリソースをスマホに割く。短期的には売り上げがダウンするリスクが出てくる。なかなか決断出来ることではないですよね。
2年前にヤフーさんもスマホファーストではなくスマホオンリーというメッセージを掲げてスマホに投資をシフトしましたが、リーダーがどれだけ長期的な目線を持って、リスクを持ちながらもリソースの舵を切れるか、本当に大事だと思いますし、藤田さんみたいな若手の優秀な経営者ならではだと感じました。
スマホ時代の、というか現代のデザインのあり方だけは私は少し違う見方をしています。エンジニアのスキルとデザインスキル双方を持ち合わせた人材確保が急務。
例えばAndroidアプリのMaterialDesignにしても、ライブラリありきなので、ライブラリの理解が必要。だから、一部でいいですから、社内にテクノロジーベースでのデザインのあり方を理解している人材が必要で、そして私はその人材を育成することも勝者の条件の一つと考えています。
意外と業界を眺めていると「次はこれが来る」は分かるもので、潮目をずっと見ること、そして決断出来ること、が勝者の条件なのかもしれませんね。
藤田さんのまとめはやはり読み応えがありますし、すごく尊敬できる経営者です。
だからサイバーエージェントは魅力的な会社なのだとも、常々感じています。
https://newspicks.com/news/1074648
私の話の場合は、日本の大学の研究にはデザイナー族がいなくて、エンジニア族はそこが不得手で難しい。いくつかの新しい大学院はそこの融合を図ろうと動き出している。というもの。多分、そういうところを修了した人は、どちらかの根っこの専門性を持ちながら、相手側のことも理解できるので、今後より必要となってくる人材の一つになるのかと思います。
以前カーネギーメロン大の方に聞いた話では、CMUでのUI研究は、エンジニア、デザイナー、心理学者が連携して行うとのこと。(最後の心理学者は、大学の研究では使い勝手を定量的に評価する必要があるからです) 基本的な問題意識はやはり同じですよね。
モノ作りにおける右脳はデザイナーだし、企画における右脳はプロデューサーだと思う
結果論で言えばここがうまくいってる会社が伸びていて、転換がうまかいってない会社が苦労してるように見えます
クリエイティブ・デザインに関しては、「小さくなったから重要になった」と思っている。電子機器の設計もそうだが、大きいほど自由度が大きい。小さいと、その中に重要なものをどう詰めていくか、よりデザインが問われる。
一方で、「専門家にとって良いデザイン」と「万人にとって良いデザイン」は違うと思う。「違う民族」という言葉が出ているが、全員ができなくても、「両方ともできる民族」というのが絶対的に重要だと思う。
>ネットに進出する大企業の人と話をすると、ほとんど全員同じことを言います。「エンジニアが採れないんだよ」「デザイナーが採用できないんだ」と。でも、それは当たり前で、採れるわけがないんですよ。会社側にそれだけの強い気持ちがないから。もし採用できてもうまくマネージする力がない。
会社としての強みにしようと思うと、それをやり切るだけの覚悟がないといけない。逆に、それをやり切れたら、それなりの価値を生み出すことができると思います。だから、われわれがエイベックスやテレビ朝日と組んでいるのは、必然的なことです。
——エイベックスはコンテンツ企業の中では、ネットとの融合がうまい印象があります。
エイベックスには技術者もデザイナーもいないので、マネージするノウハウは乏しい。それはテレビ局も一緒です。
>今は、会社には「3つの民族が混在する」感覚で会社をマネージしています。デザイナーとエンジニアは全然違う民族なので、「同じものづくり」だと一緒にしていたらまったくマネージできなくなります。
藤田氏の「誰がどう見てもスマホにシフトすることは明確だった」という発言のくだりは、本当にそう。日本は3年前ですら依然としてガラケーのシェアが圧倒的だったが、それでもスマホにオンライン利用の大部分が移行してくるのは明らかだったが、それに対して組織を動かし、事業の方向性の舵を大きく切り、スマホに経営資源を大胆に移す決断をする「胆力」があった経営者は少なかった。特に、ITインフラが整った東京で、しかもスペックの高いPC環境が完備されたネット企業で働きながらサービスを考えていると、知らず知らずのうちに自分の利用形態がいかにPCに囚われているか自覚できなくなってしまう。エンジニアはさらにそうで、ハイスペックサーバーに繋ぎ、大画面ディスプレイでコードを書き続けていると、スマホのUI/UXを肌感覚として理解できなくなってしまう。だからこそ、経営的視点から、トップダウンでスマホにリソースを大胆に移す必要があったわけだが、それを実際にできた企業はほんとに少なかった。
サービス開発における、デザインとクリエイティブの意味について箇所だが、僕も柴山さんや他のピッカーの方と同じく、「デザイン」というのを見た目の美的要素の話に矮小化しているのが気になった。要素技術を組み上げ、それをどのようなユーザー体験に繋げるか、UIの統一感と共に、全体のサービス設計のなかで、いかにシームレスなシステムを作り上げられるかが非常に重要になっているわけで、美大生を採用して見た目をかっこよくするという話だけに「デザイン」の話を狭めるのは逆に危険。アメリカのトップVCの一角であるKPCBが、Rhode Island School of Designの学長をやっていた著名デザイナーのジョン前田を引き抜いて、彼にデザイン視点からのサービス評価や投資判断の重要な役割を担わせていることの意味合いを考えると、デザインと技術の接点がいまどれほど重要になっているかということの一端がわかる。もちろん、藤田氏はこのインタビューでは語らなかっただけど、その辺りも重々理解している方だと思うが。