広告が大嫌い。スナップチャットの悪童CEOの稼ぎ方
2015/07/20, NewsPicks編集部
スナップチャットは大人になれるか(下)
広告が大嫌い。スナップチャットの悪童CEOの稼ぎ方
2015/7/20
全米で急成長中の画像共有モバイルアプリを提供するスナップチャット。アプリの月間ユーザー数は1億人に達し、企業価値は150億ドル以上とも言われる有望株だ。だが、その生みの親でCEOのエバン・スピーゲルの評判は極めて悪い。態度の悪さが有名で、生意気な成金の若造だと嫌われている。普段メディアの取材に応じないスピーゲルだが、今回、ブルームバークのインタビューを受けた。そのリポートからは、想像通り態度と口の悪さを感じられたが、一方では世間では語られていない意外な素顔も垣間見られた。
前編:評価額は1.8兆円。スナップチャット悪童CEOの度胸と実力
「後に残らないこと」の価値
スピーゲルによると、スナップチャットが本来重視していたのは、画像が消える事実よりも、後々の影響を心配せずにそのときの気分や雰囲気を自由にシェアできることだった。
フェイスブックやツイッターへの投稿がとんでもない騒ぎに発展したり、その影響に半永久的に苦しむことになったりする今、とりわけ若いユーザーは「後に残らないこと」に大きな価値を見出した。
「ほとんどのソーシャルメディアは、自分の撮った写真を世界中とシェアすることに価値を見出していた。ぼくらはもっとシンプルに、友達に『今』を知らせたいというコンテクストを少しばかり取り戻そうと考えた」
さらにスピーゲルは、その基本的なアイデアを少しアレンジしたサービスも追加した。ユーザーが「マイストーリー」に写真(または動画)を入れると、そのユーザーをアドレス帳に登録している人なら誰でも、その「ストーリー」を見ることができる。
これは通常のメッセージと違い、24時間の「命」があるから、あたかもそのストーリーはユーザーの1日を物語るアルバムのようになる。さらにスナップチャットが、ユーザーのマイストーリーから上質な画像を選び、大学や都市のストーリーをつくっている(これも24時間で消える)。
こうしてスナップチャットのユーザーは、フェイスブックやツイッターのように投稿内容を慎重に考えずに、おかしくて、不遜で(場合によってはわいせつで)、自分らしい写真を一瞬の判断で友達に見せることができる。
newspicks.com


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