【逆転劇】ついに新首相に。経済と外交は、何が変わる?
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2年前、水月会で講演させて頂きました。石破さんは経済畑に明るくないという声が多く、それはある程度事実なのかもしれませんが、多様な声に耳を傾ける姿勢はあるとは感じました(全く聞いてくれない先生方もいらっしゃるゆえ)。少なくとも昨晩の報道などを見ても金融所得課税などは1億円の壁を指摘しつつも、ここまで争点化したものを進めることは無いのでは?と察します。
そもそも高市シナリオは短期的にどうあれ、長期的には円安も金利上昇も受け止めるリスクは増していた恐れはありますので、現段階で「高市さんじゃないからマーケット的に終わり」のような結論は尚早とは思います。もっとも、金融所得課税しかり、財政の件しかり、そして原発の件しかり、景気にアゲインストになりそうな不安な論点は沢山あるのでマーケットの不安も根拠の無いものではないとは思いますので、それら1つ1つ潰していく作業から始めて頂くことを期待いたします。今回の自民党総裁選は、9人の政治家による「壮大なブレスト」だったというのが私の受け止め。
それを受けて、5回目の挑戦で苦労して総裁になった石破さんは、もはや「党内野党」的なポジションを取って、自らの存在意義を主張する必要がなくなった。よって、彼はこれから長期政権に向けて王道を追求して「君子豹変」する、と感じています。
そのシグナルが、昨日の演説や会見でしばしば使われた「私は至らぬ者」、という印象的なフレーズだというのが、私の見立てです。
今回広く国民の目にふれた残り8人の総裁候補者をどう処遇するか。総裁選以前や前哨戦でかましていた目立つ主張を「今回の議論の中で学んだ」としてどう軌道修正するか、それをみていれば、彼が「至らぬ」と自己評価するところをどうやって埋めて、持続可能な政権基盤を固めていこうとしているか、その戦略が見えてくると思う。
昨日の市場の反応は、ちょっと近視眼的で子供じみていて、いつもの事ですが滑稽です。