【新首相】NewsPicksに明かしていた、石破茂の「頭の中」
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正直に言って、昨日（27日）15時時点では、100％高市氏の勝利で、石破氏が勝つとは全く思ってもいませんでした。好きとか嫌いとかいった話ではなく、国会議員票では高市氏が石破氏より有利、という下馬評もあったので、まぁそうなるだろうなと思っていた次第です。
それがまさかの逆転劇で、「こんなことあるんか」などと考えていたら、実はNewsPicksでも2月に石破氏にインタビューしていたなと思い出したこともあり、石破氏の人となりや政治的思考を知るにはちょうどいいと思い、当時のインタビューを再掲します。
改めて読み返してみると、石破氏にしても岸田氏にしても、もっと遡って安倍氏にしても、スラムダンクの山王工業・堂本監督じゃないですが「負けたことがある、というのが財産になる」というのがなんとなくよくわかる気がしてきます。2月に、自民党内の派閥解散を受けてインタビューさせていただいたのですが、
「派閥解散を受けて政局に注目が集まってるが本来はそれどころではない、政策の話を突き詰めてすべき」
と焦りを見せていたのが印象深いです。
今週末は複数のテレビ番組に出演し、10月には野田佳彦代表率いる野党との国会論戦も控えます。これから好きなだけ政策の議論をする機会があると思うので、今後も新総裁の動きを追っていければと思います。
最初の関門は、10月1日の組閣です。今回対決した高市さんや小泉さんらの処遇はどうするのか、派閥を気にせずどれだけ適材適所の人事を組めるのか、気になって眠れません。公開当時に読めていませんでしたが、理想と現実の間を揺れ動く石破氏の心境が表れた素敵なインタビューです。
これを読んで思い出したのが、1993年の政治改革関連法案成立が叶わず、宮澤内閣に対する不信任決議案が成立する直前のことです。
あの時、私はテレビで政治改革関連法案の実現を訴え、単身で宮澤氏の私邸に直訴に行った若手議員の姿を目にしました。それが当時30代だった石破氏です。
インタビューを読むと、あの時の猪突猛進型からかなり変化しながらも、理想は捨てていない姿にちょっとウルっと来ました。
これから総理になれば、より現実に舵を切らねばならないでしょう。ですが、一時は自民党を離党し、復党後も冷や飯を食わされながらここまで到達した石破氏だからこそ、現実にもまれる中で理想というスパイスをどのように効かせるか注目したいところです。
個人的には大臣手挙げ式をやってもらいたいですがね。
