日銀会合注目点:追加利上げと米利下げの影響、植田総裁会見から探る
AI要約
- 1日本銀行は20日の金融政策決定会合で現在の政策を維持する見込み。植田総裁の記者会見では追加利上げの時期や市場の状況についての見解が焦点となる
- 2エコノミスト調査では全員が政策維持を予想する一方、7割が年内の利上げを予測
- 3米国の利下げ局面が円高影響を与え、利上げの遅れが懸念されている
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注目のコメント
日銀は過去四半世紀、フォワードガイダンスという金融政策手段を開発し発展させてきたパイオニアとして、海外の中央銀行や研究者からも評価されています。
しかし、その経験はマイナス金利など低金利を維持する局面に限られ、今回の利上げ局面では市場参加者との意思疎通において、米国FRB以上に苦労しているように見えます。
8月24日の毎日新聞記事の中のコメントで述べましたが、展望レポートの中に、FRBのドットチャートに類似した金利見通しを記載することも一案です。これは、2年債利回りなど中期ゾーンの金利形成に役立ちますし、間接的に為替相場の安定につながることも期待されます。今日の会合はサプライズなさそうです。
メインシナリオは大統領選後の12月に0.5%へ利上げする方向。もう利上げして円高に急騰するリスクはないでしょう。それよりも米国の利下げのペースが如何ほどか世界は注目しています。