セールスフォース、AIは毒か薬か
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今週からサンフランシスコでSalesforceによる大規模イベントDreamforceが開催されています。先日オープン前に訪れたら、会場はAgentforceという単語が散りばめられ、今までのゆるふわキャラクターも全てかっちりとロボットのような見た目になっていました。
その背景には、大企業がAIへの爆発的な期待を胸に、投資を大きくAIに傾けたことがあります。その投資元はIT予算から割かれており、結果的に既存のSaaS企業への追加購入には消極的に。今まで高い成長率を誇っていたSalesforceにも、初めての成長鈍化が見られました。
このような事情がありながら、ベニオフが語ったAIによるエージェントフォース。AIエージェントは労働市場を置き換えると米国で一番ホットな話題です。CRMにデータ入力するのも、メール配信するのも、アポを取ってくれるのもAIで代替できる未来が来ています。
その未来をSalesforceがしっかり描き切れるか、要注目です。あまり知られていないようなのですが、Salesforceの AIの強みの一つに、大規模行動モデル(LAM - Large Action Model)があります。これは外部システムの操作を学習した基盤モデルです。
LAMをAIエージェントに組み込むと、企業内のあらゆるシステム操作を自動化できます。従業員のAI支援ではなく、AI代替が現実化するでしょう。
従業員ユーザー数で課金するSaaSだと、売上が減ってしまいます。だから、SalesforceはAIエージェントは利用回数課金に移行しようとしているようです。てか、薬か毒かって、薬は毒性あるし笑
さておき、LLMがレッドオーシャンなのは間違い無いので、この比屋根さんが書いてらっしゃる、LAMなら汎用性あってポテンシャル高そうですよね。
LMMって大規模分子モデルを開発して商用化しようしてる会社にいるものとしては、今後、ランゲージのLではない、LxMをもっと注目して投資されていったらいいなって思ってます。