機械受注7月は予想に反し0.1%減、「景気のけん引役不在」との声
AI要約
- 1内閣府が発表した7月機械受注統計で、船舶・電力を除いた民需の受注額は前月比0.1%減で、2カ月ぶりのマイナスとなった
- 2製造業の受注は5.7%減、非製造業は7.5%増で、全体の受注は前年比8.7%増を維持
- 3世界経済の減速が設備投資に影響を与えており、個人消費の伸びも鈍化している
コメント
注目のコメント
そもそも、7-9月期の見通し調査で前期比+0.2%とほぼ横ばいとなっていましたので、ほぼ見通し通りの結果と言えるでしょう。
とはいえ、機械の値段は上昇傾向にありますから、実質では明確にマイナスとなります。
既に内需向けの機械受注は昨年度末をピークに低下トレンドにあり、国内設備投資のけん引役は明確に建設投資になっています。
その一方で、外需向けの機械受注の伸びは前年比で+3割を超えており、堅調な拡大が継続しています。
こうしたことからしても、いかに日本の機械メーカーにおける収益の原動力が外需であるかがわかるでしょう。牽引役不在ではなく、米国主導の対中国向け輸出制限による影響でしょうね。否応なく日本の最大貿易国は2007年以降は中国ですので、半導体装置関連の制限を始めれば、今後はその他の可能性もあると見れば買い控えが起こる可能性ありますよね。