ポケベルが爆発、負傷2800人 ヒズボラを標的、9人死亡
コメント
注目のコメント
ネタニヤフ政権は、9月17日に、ガザ戦争の目標を拡大し、ヒズボラの攻撃により避難を余儀なくされた「イスラエル北部住民の帰還を可能にすること」を戦争目標に含めることを発表していました。
米国は特使を送って戦争を拡大させないようにイスラエルを説得しようとしていましたが、イスラエル側は、「イスラエル北部地域の住民の帰還を確保する唯一の手段は軍事行動しかない」と伝えており、ネタニヤフ首相も「北部の安全保障状況に根本的な変化がなければ、住民を帰還させることは不可能であることを明確にした」と述べていました。
またイスラエル軍は先週、レバノン国内での軍事作戦に備えた演習を完了したと発表し、16日にイスラエルの国防省は、レバノンとの国境沿いに配置されている97の即応部隊に「戦闘・救助装備、医療用品、制服、防護服」を装備したと発表していたので、本格的な戦闘を開始させる準備が完了していました。
このようにイスラエルは入念に準備していますから、このポケベル爆破は、ヒズボラへの戦争開始を告げる合図なのかもしれません。おそらくイスラエル軍の攻撃目標は、レバノン南部に緩衝地帯をつくり、ヒズボラの部隊を国境から遠ざけることだと思われますが、ヒズボラの対応次第では国境地域にとどまらず、全面戦争に発展してしまう危険もあります。
このポケベル爆破攻撃は、イスラエルがヒズボラに対して計画している新たな戦争の始まりである可能性があり、これから本格的な軍事行動が続くのではないかと予想されます。現代では電子戦で優位であることによって、戦争で圧勝できることもありますが、イスラエルはそれを鮮やかに示しています。
もちろん、戦争なので、ハッキングだけで敵を無力化して屈服させる、というようなことはなく、人は死にます。
今回の作戦も、非常に凄惨なものです。多くは呼び出し音に反応してポケベルを手に取った時に爆発が起きたので、主に顔面への負傷が多く、失明も数百人におよびます。
駐レバノンのイラン大使も失明しました。
それでいて、イスラエル側は1人もケガさえしていない、というのは、えもいわれぬ状況です。
シリコンバレーの人材源、イスラエル軍「8200部隊」
https://newspicks.com/news/10532022/?ref=user_1125005
ヒズボラ構成員のポケベルが一斉爆発 イラン大使ら1000人以上負傷
https://newspicks.com/news/10559818/?ref=user_1125005ここ数ヶ月の間に導入されたとのこと。同時爆発を考えれば、導入時点で全ての機器に仕掛けられていた可能性がありますね。この間、位置データのみならず、盗聴も行われていたかもしれません。憎しみの連鎖が止まない事態、改めて深刻です。