円が1年超ぶりの139円台に上昇、日米金利差の縮小観測で
AI要約
- 1円相場は対ドルで上昇し、139円台に到達した
- 2日米金利差縮小の観測があり、円買いが進んでいる
- 3日本銀行は金融緩和の姿勢を維持しつつ、米連邦準備制度理事会は利下げを見込んでいる
コメント
注目のコメント
12日のWSJ紙、ニックティミラオス氏の記事によって市場が来週の50bp利下げを織り込みつつあります。この為、仮に実際の利下げ幅が25bpに留まれば145円台の回復も有り得ましょう。また、実際に50bp利下げだった場合も、今のアメリカの景況感に照らし、連続しての大幅な利下げは考えにくく、ひとまず昨年夏の安値137辺りが意識されそうです。いずれにせよ、パウエル議長の会見トーン、政策金利見通し(いわゆるドットチャート)なども大事な手掛かりになってきます。加えて、週末の日銀にも要注意です。近い将来の利上げを示唆する可能性があり、その場合、ドル円はもう一段の下げに直面すると考えられます。
CMEのFedWatch指数によれば、9月18日のFOMCでの50ベーシスポイント利下げの確率が6割弱に達しました。日本時間16日午後14時現在の数字です。1週間前には同じ数字は20%でしたので、この急激な変化に驚きます。これを裏付けるデータの発表があったわけでもないのですが・・・
FRBばかりが注目されていますが、日銀の植田総裁が7月会合後の記者会見で示した「オントラックならば緩和度合いを調整していく見通し」が市場見通しに浸透しつつあることも、超円安是正につながっているようですね。