【半世紀ぶり】定年延長で激震。中国の人口減少が止まらない
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中国は日本以上に急速に高齢化が進んでいます。定年を65歳にするのは致し方ないところです。そのうち日本と同様、70歳以降の年金受給開始を奨励するようになるでしょう。
中国の問題は、現在のところ高齢者に対するケアの多くを親族が担っている点です。特に子には親に対する扶養を法律で義務付け、悪質な扶養放棄には懲役刑も課されます。
公的支援が皆無とは言いませんが、日本より手薄であることは確かです(もっとも日本でも社会保障費については議論が巻き起こり、徐々に手薄にはなって来ていますが)。
少子高齢化の進行や、インフレによる貯蓄の目減り、景気悪化による資産減少といった問題が組み合わさると、目も当てられない状況になるかもしれません……年金の問題もありますが、中国はまだ高齢者介護制度が発達していません。
高齢者の定年延長は、現在の中国のように人手不足ではない場合、若者の就職難を加速させます。
若者は、就職できずに自宅で自力で高齢者介護に人生の半ばを費やすことになりかねません。自身は、結婚もできないし子どももいないまま高齢を迎えることになります。
公的資金で公的な高齢者介護制度を整備する(そして若者に介護という職を提供する)場合、財源が問題になります。
財政支出を増やすのは、中央政府はともかく、地方政府はもう無理でしょう。
中国の「債務の長城」、借り入れ増による問題解決には限界
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/QZPSRTM6EFLUTPIZ44IDIQVGG4-2024-06-18/私が中国で生活していた2000、10年代前半にも随所で感じていましたが、中国の「高齢者」の多くは、定年退職後、共働きの子供に代わって孫に世話をすることに全力を注いでいる印象で、それだけが「生き甲斐」になっている感がありました。出生率が1,20と過去最低となり、少子化に歯止めがかからない中、そんな生き甲斐を失う高齢者が、「次」にどこへ向かうのか。経済社会の持続可能な成長にとっての起爆剤となるのか、それとも足かせとなるのか。