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【新潮流】今、「普通の親子」が日本を離れ始めている

NewsPicks編集部
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注目のコメント

  • 塩崎 悠輝
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    教育のためだけの移住、というのはありえなくて、教育は人生のその先のために受けるものです。
     学校に通うのは、せいぜい人生の5分の1程度です。

    日本で就職して生きていくのか、他の国で就職して生きていくのか、次第で、最適な教育というのは違います。
     日本で生きていくなら日本の教育が最適解だし、中国で生きていくなら中国の教育が最適解です。
     これは、創造性とか教養が身につくかどうか、といったこととは別の話で、各国ごとに、「社会人」として求められるものが違う、ということです。

    どの国に行っても通用する教育、というのはありません。
     スポーツなり数学なりで、その分野なら人類の上位100人に入っている、というのであれば、多くの国で通用しますが、大多数の「社会人」になるのであれば、その国なりの最適解というのがあります。


  • 清水 勝彦
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    慶應ビジネススクール 教授

    「英語が喋れたら、将来なんとかなる」というのはある意味正しい気もしますが、次男が通ったICU高校の校長先生が「帰国子女の子供たちは多かれ少なかれ地獄を見てきている」とおっしゃっていたことを思い出します。うちの場合は考えなしに連れて行ったのですが、ここで登場された方々のお子さんやご家族が今後どのようになるか、失礼ながら大変興味があります。


  • 川端 隆史
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    ジョーシス株式会社 シニアエコノミスト

    スイスは大学であれば学費が30万円以下(日本からの交換留学ではなく、学部に正規入学するパターン。交換だと現地には払わないが日本の大学に払う)。寮に入り自炊なら、東京の私立大学で下宿より安い気がする。

    生活は、例えばジュネーブならフランス領のアンネマスなど(パスポートコントロールもないので日本で隣町に行くレベル)を活用すること、日本からシリコンスチーマーとかレンチンでパスタを作れるグッズを持ち込むことでハードルが下がる。英米よりもTOEFLの点数は高い水準が要求されない。ドイツ語かフランス語もちょいちょい学習してマルチリンガル可能。そして治安が良い。親としては治安は心配要素の一つだが、スイスは治安良好。

    ジュネーブは物価高い高い言われているので、その時点で外す人が多いだろうけども、やり方次第。食品もチェーンスーパーのプライベートブランド商品はかなり手頃で日本並みか日本より安いものもあるほど(といっても、全体をみると肉はマジですかという値段。ワインは安くて美味しいですがw)。

    日本のように吉野家とか大戸屋とかマックとかで気軽にご飯食べて、友だちとスタバに行って、とやっていたら一瞬でお金がなくなりますが、自炊となるとかなり抑えられる。主食はパンとパスタでOKという人だとさらに良い。バナナは美味しい。1キロ1.6フランぐらいから売られている。日本食を頻繁に食べないと無理、という人は厳しいかも(東・東南アジアならあちこちに手頃な店がありますが・・・)。あと日曜日はお店がかなり閉まるので、週末は静かに過ごす、知人や友人と語らい過ごすというスタイルがOKな人向け。

    (スイスの連邦大学の一般的な学部に進学する場合の話し。子供向けのボーディングスクールとかだと、かなりかかります)

    子供の海外移住&留学は色々情報がでてくるようになりましたが、学部へ直接海外進学は米国あたりはまだしも、欧州等は情報が少ないように思います。日本の大学からも、交換留学を活用して海外に行ってみることをオススメします(かなり枠が残る大学が多いそうです・・・)。

    学部の正規留学向けの返還不要奨学金も存在。これをとると、物価の高いはずの国にいても、日本より親の出費が抑えられるという状況もありうる。また、欧州は英国等を除けば、TOEFLの点数もそこまで高くはない点も利点。


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