ふるさと納税「トップランナー」異変 都市部の寄付額増、構図も変化
コメント
注目のコメント
「対照的に寄付額を伸ばしつつあるのが都市部」 (@@。
ふるさと納税で流出した地方税の75%は国からの補填金で埋められますが、地方交付金を受けていない自治体はその埒外で「前年度比85%増の名古屋市、同5%増の京都市、初めて返礼品を導入した東京都新宿区」などは不交付団体です。金額が少ないうちは鷹揚に構えていられましたが、ここまで金額が膨らむと、背に腹は代えられぬといったところでしょう。
都市部が競争に参入すると地方創生といった名目も怪しいものになって来て、ふるさと納税が2000円払えば税金が商品に化ける通販サイトに堕したことは明らかです。しかも、納税額が大きい高所得者ほどたくさんの”買い物”ができますから、ふるさと納税は消費税が尻尾を巻いて逃げ出すほどの逆進性を持っています。
税収不足で社会保険料を増額する、増税するといったことをする傍ら、集めた税金をこんな形でばら撒いて良いものか。早々にやめるべき制度であるように思いますけれど、既にあちこちに既得権益が出来てやめられない。既得権益の擁護に税金を使って衰退していく日本を象徴する制度の一つであるような気がします (・・;そもそも一部の自治体に偏って寄付金が集まっていたのは、返礼品やふるさと納税サイトでのプロモーションで釣っていたから。財政上の問題に発展してる都市部、特に地方交付税での補填がない東京23区なども工夫を始め、全国で流出過多の県庁所在地なども対策を始めている。ポイント含めたプロモーション規制も今後強化されるため、是正は続くだろう。
ふるさと納税の利用者の多くが、返礼品目当てであることは変えようもない事実。
いくら「本来の趣旨に立ち返って」と言ったとて、簡単に変わるものではない。
むしろそれはそれとして、それぞれの都市が自分たちの魅力を改めて見つめ直し、掘り出すきっかけにすれば良いと思う。
それはある意味観光資源発掘にも似ていて、名所史跡は無くとも、風光明媚なスポットも無くとも、打ち出せる魅力は必ずあるはずなのだ。
そういう意味で、ふるさと納税は来てくださった観光客との「旅アト」のコミニケーションツールとして、とても有効な手段だと思っている。