イノベーションをめぐる米国と欧州の見解の相違
コメント
注目のコメント
「米国では失敗は名誉の勲章、欧州では個人的な悲劇」とする文化の違いは大きい。日本は欧州型か。「シリコンバレーの合言葉は、速やかに失敗し、頻繁に失敗する」を日本にはまだ当てはめられない。日本では、会社破産も上場廃止も不名誉なこと、忌避すべきこととの観念が強い。
ニューヨークタイムズのこの記事は極めて示唆に富む。米国と欧州におけるイノベーションの見解の相違についてだが、この欧州と日本を重ね合わせることが出来る。私も30年以上のネスレという欧州を代表する企業のキャリアを通じて、イノベーションに関しては米国に太刀打ち出来ないと感じている。むしろ、ネスレ日本がイノベーションをグループ内でリードしている。そのリード役の私にとっても、イノベーションのモデルは米国のシリコンバレーのリーンスタートアップにあるのだ。小さな失敗を重ねながら成功に結びつける。失敗の許容無くしてイノベーションは起こせない。