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欧州中銀、0.25%追加利下げ 2会合ぶり―定例理事会

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  • 木下 智博
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    追手門学院大学 経済学部 教授 兼 経営・経済研究科 教授

    ECBは数日でもFRBに先行して0.25%の利下げをすることで、ユーロ高・ドル安に歯止めをかけられるでしょうか。


  • 中瀬 幸子
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    Avintonジャパン㈱ 代表取締役・大学講師・生成AI 活用普及協会 協議員

    欧州が利下げを行ったことにより、他の中央銀行、特に日銀が今後の政策において同様の措置を取るかどうかの議論が進む可能性があります。現在、日本でもインフレ率が目標に達していない状況が続いているため、追加緩和の圧力が強まるかもしれません。

    世界的な金利引き下げが進むと、日本の株式市場も相対的に魅力的になる可能性があります。低金利環境での安全資産への投資需要が増える中で、日本国債や株式への関心が高まるかもしれませんね。


  • 辛坊 正記
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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    ユーロ圏全体としてインフレ率は2.2%まで下がり景気不振に苦しむドイツは2.0%。国によって3%台から1%近くまで幅があるEUの利下げ判断は大変ですが、インフレ再燃を警戒しつつも現下の経済状況を考えれば手遅れにならないうちに金利は下げざるを得ないといったところでしょうか。この決定を機にユーロはドルに対して瞬間的に1%ほど高くなり、この瞬間はその水準で一瞬膠着状態ですが、さてこの先どうなるか・・・ 
    足元のユーロ圏のインフレ率は米国より低く金利も低めなのでユーロの為替先物はドルの先物に対して高くなり(パーチェシングパワー・パリティー、インタレスト・パリティー)、先物相場は将来のスポットレート(フォワード・パリティ)という理屈に従えば、ユーロはドルに対して高くなり続けて良いはずなのに、8月以来、ユーロは安くなる傾向でした。金利の高いドルの方が(為替の要因を無視すれば)魅力的、という投機的な心理の賜物でしょう、たぶん。投機的心理が働けばECBの利下げはユーロの魅力を下げてユーロ安に働く筈ですが、今回の利下げで瞬間的とはいえユーロ高に動いているのはどうしたことか。9月の米国の利下げ幅が0.5%から0.25%に縮まると見る向きが増えるなか、欧州の利下げも0.25%ならユーロでの運用が魅力的、ということか、はたまた普遍的なパリティーが働き始めたものか。これじゃ利下げでユーロ安を起こして輸出を増やすことも難しい。大量にカネが出回って為替に投機的な要素が加わって、ただでさえ難しい金融政策のかじ取りがますます難しくなっていそうな気がします。 (・・;


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