シリコンバレーの人材源、イスラエル軍「8200部隊」
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イスラエル軍が倫理的かどうかは別の問題として、イスラエル軍ほど科学者と技術者が占める割合が高い軍隊は世界でも他にないでしょう。
現代戦では、電子戦で圧倒的な力量差があれば、それだけで圧勝できます。占領統治とかになるとまた別ですが。
8200部隊に限らず、世界各地から数学のできる少年少女をスカウトして安全保障の人材育成をする、これは米軍がやっていることですが、ユダヤ人限定でいえばイスラエル軍が最もやっています。
これがイスラエル軍の精強なゆえんですが、結果的に、経済にも大きな寄与をしています。
漠然とプログラミング教育を必修にしよう、というのではいかにも日本的発想ですが、世界のトップ企業を興す人材というのは出てきません。
横並びの均質教育でできあがるのは、下請けとしては有能なIT作業員だけです。
もっと、数理的な知的興味が湧き乱れているような少年少女を見出して、世界をかく乱する快楽とかを教えないとだめです。
8200部隊がやっているのは、単にサイバーセキュリティだけではなく、ガザ地区住民200万人を顔認証や通信傍受などで把握し、対象が見つかれば即座にミサイルが撃ち込まれるようにする、といった、要の役割をしています。
そういう経験をさらに社会で広く応用しようとした時、多額の出資をして商品化してくれるニューヨークやテキサス、カリフォルニアの出資者とすぐに結びつけられるエコシステムも持っています。
8200部隊の出身者がつくった企業だと、
Waze、Wiz、Wix、Viberあたりが有名ですが、
Xenとか新しい会社も出てきているし、これからも出てくるでしょう。この記事で紹介されているサナズを始め、8200出身の人と一緒に仕事をしてきました。実利に適うと意気投合して行動も早く、彼らの行動力、想像力には、いつも感嘆してきました。
一方で、日本と真逆の特性も持っていて、ドキュメント化をしない、すべては彼らの頭の中に入っているという、少しビジネスをやりにくい面もあります。
常に紛争が絶えないイスラエルならではの、生き残り戦術(ドキュメント化すると、盗まれるから)だと思いますが、日本の文化では受け入れられないので、多々困る面もあります。この方面で、15年以上関わっているが、タイトル、『シリコンバレーの人材源、』は、言い過ぎで、すこし盛りすぎで、シリコンバレーの『25%ぐらいの人材減』が、肌感覚である。※領域によっては、最大50%程度ぐらい。
高校卒業まで、環境の違いはあれど、日本、世界の若者と、イスラエルの若者でそこまで差があるとは思えないが、高校卒業後の経験で身につく『差』は大きい。
私の個人的見解であるが、トップの人材はそこまで変わらない。
『教育』『経験』『ネットワーク』で人材の厚み『数』を増していくことで、
全体のレベルがどんどん上がっていく。8200部隊は、その最たるものであろう。
また、記事中グリロットと書くより、『Glilot』と書く方が正確で、読者にとってはありがたいはずである。カタカナで書くと、情報源にたどり着けない…。