値上げか倒産か… 「1000円の壁」に直面するラーメン業界を米紙が取材 | 「日本の国民食」にもインフレの波
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注目のコメント
ワンコインが呪縛になっていた面があります。異常に安かった。海外で2-3千円するものよりうんとウマい日本のラーメン、1000円は妥当だと思います。今度は1000円が呪縛になりませんよう。
んー、色々と引っかかる部分がある記事ですね。
まず、ラーメン屋の倒産増加の件、別にラーメン屋に限った話ではなく、
全体的に上がっています。
その要因は、コロナ禍に行われたいわゆるゼロゼロ融資の返済が始まる企業が増え、
急激に資金繰りに窮している所が多いのです。つまるところ、コロナ禍での
政策で無理やり抑えられていた倒産が最近になって表面化しているのです。
主要要因はどちらかといえばこちらです。
インフレは追い打ちをかける副次的要因です。
あと、ラーメン屋は参入障壁が低い為、倒産数が多いと同時に
新規出店数も多い業種です。なので、倒産数だけ見ても片手落ちです。
また、1,000円の壁の話ですが、これも上記の参入障壁の低さから来るであろう、
採算見通しの甘い値段設定をしている店舗が結構ある印象です。
加えて、原材料をたくさん使えば美味しくなるという勘違いの元、
無駄に原価率の高いラーメンも多い印象です。
その気になれば、原材料費はもっと抑えられます。
上手く商売をやっている所は、売価を最大化、原価を最小化してて、
原価率20%未満の商品もあったりします。どことは言えませんが。
例えば麺の原価なんて外注していたとしても1玉数十円なので、
多少上がっても値段設定シッカリしていれば
経営圧迫するほどでもありません。
そうじゃなきゃ、幸楽苑や日高屋での値段設定は実現できないでしょう。
また、あえて強気の値段設定をして商品の付加価値を上げているパターンも
ラーメン業界の場合、結構ありますよね。
色々と書きましたが、一番私が言いたいことを言うと、
原材料費率に余裕を持っていない値段設定をしている時点で、
ある意味、既に負け組だったりします。
まだまだラーメンは原材料費率に余裕を持たせる値段設定を
しやすい食品の方だと思いますよ。巨大資本の規模の経済による限界費用の逓減か、唯一無二の価値提供(味や空間など)による高価格化か。
そのどちらかのポジションを取れない限り、昨今の原材料や人件費高騰のなか、1,000円以下を維持するのは非常に厳しいものかと思います。