【デキる】いま改めて注目される「カマラ・ハリスの仕事術」
NewsPicks編集部
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今週は、手前味噌で恐縮ですが、私自身が共訳を担当したカマラ・ハリス米副大統領の自伝『私たちの真実』(光文社)を、彼女の勢いが目覚ましいこのタイミングで、改めて読み解いてみたいと思います。
検事としてのキャリアで彼女が培った「仕事の哲学」については、今日と明日の本編で詳しく紹介していきたいと思いますが、翻訳を担当しながら私が感銘を受けたのは、アメリカが抱える諸問題をきわめて明快かつ切実に伝える、その情報整理力。記者としても、学ぶところの多い1冊でした。ー 広いトピックについて話すときには苦戦する一方で、特定の論点を語らせればめっぽう強い。
合点がいくフレーズ。ただベリートップに求められる適性はどちらかと言うと前者。ここがこの人の最大の弱点。故に御祝儀相場が終わりつつある今再び接戦の様相を呈している。先日の民主党全国大会での演説をYouTubeで見ましたが、見事でした。決して恵まれていたわけではない境遇からここまで上り詰めたストーリーには、説得力がありました。
そして法を目指そうと思ったきっかけの一つは、高校生の時同級生の一人がふさぎ込んでいるので、理由を聞いたところ、性的虐待を受けていたことを知り、その日は同級生を自分の家に泊めたという話は、多くの聴衆を魅了していましたね。
また、義娘のエピソードとして、タマラハリスと父親が結婚したのは、自分が多感なティーンエージャーの頃で、大変だった10代の自分の側に常に寄り添ってくれたという義娘自ら語っている場面もあります。
仕事ができると同時に、移民として生き抜いたサバイバル力に、人間味あふれるエピソードの数々は、選挙戦略としての手腕という意味でも注目しています。