味の素がAIで「栄養士の献立」を再現できた理由
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業務効率化か、バリューアップか、ゼロイチの話ではもちろんありませんが、事実、国内企業のIT予算の8割が既存ビジネスに振り向けられているという統計もあり、今のAI活用の多くが効率化やコストカットを多く進められていることは確かなのでしょう。
「両利きの経営」で言えば、新規事業・既存事業のバランスが重要だとされる一方で、従前の「知の深化」に縛られ、新たな「知の探索」に手が回らず、資源をアンバランスに投下せざる得ないのが今の国内AI投資の実情なのだと思います。
今般の当社Laboro.AIと味の素様との「献立作成エンジン」の取組みは、そうした現状に一石を投じる、新たな知をAIを活用して創出することに挑んだプロジェクトとして位置付けています。
軸としてのパーパスを中心に据え、企業が蓄積してきたノウハウとデータを地道に取り込み、“らしさ“を維持したAIを開発し、市場にとって新体験となる価値を提供していくーー、まさに本来的な意味での「DX=デジタル技術による変革」とは、こうしたストーリーある取組みなのだろうと思います。
そして何より、生成AIブームがさらに加熱する中で意外にも感じられるであろうことは、こうした新規性の高いAI開発には、やはり相当な根気、試行錯誤、積み重ね、一言でまとめれば「本気度」が必要であるということです。
「AI活用」が「AI変革」になるために、「業務効率化AI」が「バリューアップAI」になるためには、導入企業とAIベンダーが共に寄り添い、お互いに本気で取り組む努力が決して欠かせないことを、今回の記事を通して強く感じるところでした。
こうした意義ある取組みの機会をいただいた味の素様、勝美様、そして記事作成にご尽力いただいたNewsPicks 中津様・中野様・佐藤様をはじめ、関係各位にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。AIのは効率化ツールにとどまるものではなく、むしろ、企業の個性や優位性を際立たせる強力なツールであるという考えに賛同です。
ChatGPTが日々アップデートされ、皆さんもAIと一緒に考え、議論して、アイディアを具体化していく楽しさを感じている毎日ではないでしょうか。
日々AIの実力を感じている私たちは、人が考え抜いた献立よりも、AIが作成してくれた献立のほうが自分のことをよく理解してくれ、賢いレシピに違いないと思うのが自然な流れになるでしょうね。管理栄養士が1ヶ月分の献立を作成することを代替できたらスゴいですね。栄養と予算の制約の下で、美味しさとバラエティを最大化する問題に見えます。かなり難しそうです。
専門家AIの好例ですね。