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【警告】ビッグモーター事件は、必ず繰り返される

NewsPicks編集部
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注目のコメント

  • 宇田川 元一
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    埼玉大学経済経営系大学院 准教授

    組織不正という現象が、組織の関係者の間では正しい現象を積み重ねた結果起きる、ということ。
    このことは、メンバーの意識が低かったことや悪いことだと分かっていてやった、という組織不正の直感的に我々が持つイメージとは異なりますが、おそらく当事者の方々にとってはリアリティがある視点ではないでしょうか。
    構造的に正しさを積み重ねた結果起きる不正こそ、非常に厄介な問題です。
    しかし、難しいのは当該の当事者にとって、組織の常識のアップデートを図る、組織の新陳代謝を促す、ということの動機がなかなかないことです。そのように考えると、まずこの動機を構築するところから、不正を生み出す構造への変革をしなければなりません。
    スープストックの例で良いと思う点は、これを創業者ではない方がやったということです。つまり、創業者の作った理念を形式的に受け取るのではなく、それを手がかりに問題「について」、議論をした形跡が見えます。こうしたことが、実質的な組織の新陳代謝と呼べるのではないかとも思いました。
    拙著についても言及いただきありがとうございます。問題意識や論考の展開は親和性が高いと思っています。


  • 松田 真人
    大同火災海上保険株式会社 募集品質推進課長

    保険業界では今般問題になっているBM問題、保険料調整問題のみならず、大なり小なり保険業法違反の不祥事件は発生しています。
    募集人がサインをもらわずに代筆する行為など、不適正案件とは知っているのに、やってしまう募集人が残念ながら現れます。。
    不正の三要素の考え方がありますが、記事にある「正しさとは何か?」の考え方は刺さりました。
    顧客本位の業務運営方針などが策定される中で、自分の行為が顧客にとって正しい行為なのか、自分の効率性や都合だけ考えてないか?
    一人ひとりが芯を持つことがいちばんの解決です。
    とはいえ、保険代理店だけの問題ではなく、メーカーがマインドセットをしっかり行い、環境を整備して双方で作り上げる必要があります。


  • 清水 勝彦
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    慶應ビジネススクール 教授

    不正が起きると、マスコミも関係省庁も「管理強化」を大合唱しますが、収穫量逓減の法則で最後の1%は猛烈にコストがかかるばかりではなく、締め付けばかりで社員が委縮してしまいます。一方で「挑戦」「失敗を恐れるな」なんて言ったりするから、ますます訳が分からなくなる。

    法律(というかその意味するところ)を理解するのはもちろんですが、最終的には「顧客、社員、社会のためにやっていいこと、悪いこと」という倫理・価値判断ができる社員を育てられるかに尽きるんだろうと思います。損保ジャパンを含め「パーパス」とか言っていたのは、そういうことではないんでしょうか?


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