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【直撃】伊藤忠がビッグモーターを買収した「本当の理由」

NewsPicks編集部
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  • 神領 貢
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    ニューモデルマガジンX 編集長

    追補。
    「バームは伊藤忠と関係ない」という人がいます。が、不適切事案を放置したままでは、「過去の清算をしない会社」と世間から否定されかねません。ウィーカーズの商売にも悪影響を及ぼします。
    大手新聞記者と話しました。伊藤忠広報部は、「インタビューをやって欲しい」と「営業活動」しています。インタビューしたのに悪いことは書けませんね。ニューズピックスはもう少し突っ込んだ質問をすべきでした。
    件の記者とは「伊藤忠のやり方で果たしてうまくいくかどうかは未知数」との見解で一致しました。

    旧ビッグモーターは承継会社を二つに分けました。事業を承継するウィーカーズと、不正案件の損害賠償を担うバームです。

    バームは膨大な不適切案件を抱え、「調査が困難」として早くも訴訟対応や賠償問題について、責任を全うする気持ちがないのではないかと疑いたくなる姿勢を示しています。責任を果たしてもらわないと被害者は浮かばれません。社員を死に追いやりました。協定不正により保険金も搾取しました。被害者は保険加入者全員です。詳しくは一連のマガジンxの記事をご覧ください。全て私が書きました。

    ウィーカーズについては「まともな会社」に変われるのかどうか。悪事を働いてきた従業員がどこまで真っ当な商売を実践できるのか?
    商魂たくましい伊藤忠の傘下に入ったのです。買うクルマを安く叩き、売るクルマで嘘をつく。手抜き整備が当たり前で、事故修理ではわざわざクルマを壊す。クレジットやローン、保険では自分たち本位の営業姿勢が当たり前。それがどう変わるのか。

    「お客様本位」ではなかなか儲からないのが中古車ビジネスです。仕入れは薄利、損保との協定も薄利です。伊藤忠が頼みとする整備分野でも今後、メカニックの流出に直面するでしょう。

    先日、旧ビッグモーターを出て中古車販売業を始めた人と話しました。「商売を大きくしようとするとどうしても無理が出ます。地域密着で身の丈の仕事をします」と話していました。

    記事中で「中古車はなくてはならないビジネス」との文言が出てきます。その通りです。中古車を求める人は数多います。だからこそ素人相手にお客を騙すような商売は御法度でしょう。

    イドム、ネクステージ、旧ビッグモーターの中古車御三家に対するユーザーの信用が失墜した今、伊藤忠が「正しい商売の先にこそ利益が生まれる」を実現して欲しいものです。


  • 北川 文子
    NewsPicks 編集部 記者

    伊藤忠グループの傘下で、「WECARS」として再スタートを切った旧ビッグモーター。

    社会を揺るがす不正で倒産の危機に陥った企業をどう再生させるのか。伊藤忠の采配が注目されています。

    そもそも中古車事業は薄利多売で利益が出にくく、大手資本が敬遠してきた業界です。その市場に参入する狙いは何か。

    再生のキーマンに話を聞くと、コーラを飲みながら、90分間激白してくれました。

    伊藤忠商事の稼ぎ方、事業の育て方が見えてくるインタビューです。ぜひ、ご一読ください。


  • 清水 勝彦
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    慶應ビジネススクール 教授

    若い人がアイデアを持ってきたら「まず、ええなあと言う」そして「(成功の)味をしめさせる」とは西堀栄三郎氏の言葉ですが、こうしたカルチャーが下のほうまで浸透しているとすればすごい会社だなあと思います。ウォーレン・バフェットもそこを見たのかも。


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