【作家直撃】あまりにもリアルな「パパ活女子」の超名作
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世は空前のレンタル彼女マンガ、デリヘルマンガ、メイド喫茶マンガブーム、といえるのかどうか。
男女関係が金銭と切り離せないのは、おそらく貨幣の誕生以来のことで、詩や物語にも頻繁に描かれてきました。
マンガの歴史でも、水商売マンガやホストマンガは多数あります。
今の世の中で、男女関係と金銭に新たな展開があるのか。あまりない気もしますが、連載中のマンガでも、今風の男女関係と金銭の新たなあり方を描こうという試みがいくつも見られます。
① 『彼女お借りします』
何といっても健全。少年誌だけはあります。
金銭の絡む男女関係なのにウブ、純情。このあたりはいかにもフィクションです。
それでも読ませてしまうのは、やはりヒロインの描かれ方ですね。
② 『冥冥冥色聖域』
現実には様々なことの温床になっているであろうメイドリフレ。
社会で行き場の無い、追いつめられた男女たちの駆け込む場として描かれる。
現実には難しいでしょうが、置屋というのは遣りて婆次第で、地獄にも極楽にもなりうる、という話ですね。
③『ねずみの初恋』
金銭が全く絡まない男女関係。金銭に触れることもなく殺し屋として純粋培養された少女なので。
同棲を許可されることを条件に、死ぬまで殺し屋を続けることを強制される男女。
金銭が絡まない男女関係がありうるとしたら、こういうかたちですね。
④『FX戦士 くるみちゃん』
誘い合ってFXを始めてしまったばかりに、数千万円の追証を抱え込んだ女子大生たち。学業そっちのけで水商売に出るようになり、どんどん高リスク高時給の業種に転落していく。
現在では、ブランドバッグを買い漁った結果でもなく、ホスト狂いの結果でもなく、FXの結果で水商売に出る女子大生の方が多いかもしれません。女子大生でありながら、パパ活に溺れたり、性風俗で働いたり、ホストにハマったりする女性たちを超リアルに描いた大ヒット漫画『明日カノ』(明日、私は誰かのカノジョ)。一部からは「女版ウシジマくん」と呼ばれるほど、生々しく、また知らない世界をのぞきこむドキドキ感もあります。
ではなぜ、この作品はここまで大きな反響を呼んだのか。夜の女性を描いたマンガは数多くあれど、どうして多くの共感をもって受け入れられたのか。本作がデビュー作でもある作家・をのひなおさんにインタビューしました。
ちなみに連載中、毎週のようにSNSでバズったこの作品は、男性が読んでもイッキ読みが止まらないほど面白いです。読みたいなと思った方は、どうか時間の余裕があるときに....(笑)。