【最高益】三越伊勢丹HD決算が示す、典型的な「残存者利益」
NewsPicks編集部
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三越伊勢丹の1Q決算が出ました。インバウンド需要がますます高まる見通しであるだけでなく、海外に行かなくなった国内需要をも取り込んで成長していく。そんな1年になりそうです。
足元円高に触れている状況次第なところではありますが、しばらく絶好調は続きそうです。
詳しくは本文で。ぜひご一読ください。少し違う見方をすると「東京自体が、残存者利益」とも言える。少子高齢化の日本全体の中で、東京、あとは一部の機関都市が人口を集める一方で、すべてがそうではない。だから地方の多くの百貨店、そして大手百貨店の地方店の閉店も相次ぐ。
しょうがない部分もあるが、国全体が残存者利益だけでは生き残れない。だから一定の集約・整理も必要な一方で、成長産業を創っていくこと、またそれが東京や機関都市に集中しすぎないことも重要。
三次産業の難しさはそこ。一次・二次産業は、地理的要因がその産業の優位性や立地に影響する部分もある。ただ三次産業は人(リアルなサービス業)と情報(ITや金融)がキーで、それゆえ構造的に人口や経済力がある都市に集まりやすい。個人的には中々評価しづらいところです。
確かに“いま"は残存者利益。①人が集まる中で②他者がいない。しかし、この状況が永続的なものかといえばNoではないでしょうか?
①はしばらく続くかも知れません。でも②は別の形態でも需要を十分に満たせます。
本質的な残存者利益とは必要不可欠なものに対して生きる言葉だと思います。例えば鉄などの素材、卵などの食物、そのほかインフラ系など。