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200兆円消えた日本株暴落、元凶は過剰な持ち高整理-買い好機の声も

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注目のコメント

  • 永濱 利廣
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    第一生命経済研究所 首席エコノミスト

    ここで安く買えるチャンスと思える人は投資に向いてると思います。


  • 辛坊 正記
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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    「これまでの上昇局面で過剰に積み上がった持ち高の整理が進み、かえって買いやすくなった」 (@@。

     株価が投機的な思惑を伴って急上昇を続けて持ち高が膨らめば、ぶとしたきっかけで利益の確定売りを兼ねた持ち高調整でそれなりの急落が起きるのは不思議ではありません。問題はその時の経済の強さとその影響。1987年のブラックマンデーは米国発の株価急落が心理的な影響で日本に波及したものですが、日本は経済自体が強かったので、回復するまでさほど時間を要さず、再び上昇局面になりました。

     資産価格がバブル的に上昇して貧富の格差が拡大するのが怪しからんとて政府が銀行への融資規制を強め、日銀が金融を引き締めたことに端を発した1990年初からの急落は、銀行に不良債権の山を築き、企業の過剰債務が表面化して大変なことになり、1989年末の38,915円を再び超えるまで、実に30年有余年を要しています。バブル崩壊後20年に亘って下げ続け、ユーロ危機の収束と異次元緩和の期待で円安傾向が始まった2012年晩秋以降から、12年間上げ続けて漸く取り戻した形です。

     20年間下げ続けた間にも波はあり、2000年代前半のいわゆるITバブル崩壊は、1990年に始まるバブル崩壊ほど深刻なダメージを及ぼさなかったものの、影響する業界が多かったので回復まで間が空きました。

     冒頭のコメントは、ブラックマンデーと同じく心理的な要因が原因で日本経済に本質的な問題がないので再び上がると読んだ結果でしょう。そうあって欲しいと念じますけれど、結果はもう暫く待たないと見えてこないかもしれません。いずれにしても、相場の転換点を事前に確実に読むことは難しい。極く極長期で考えれば、株のリターンは債権より高く、債権のリターンは預金より高いということだけは確かです。 (^^;


  • 内田 稔
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    高千穂大学 教授・国際金融論

    株価をEPS(1株当り純利益)と予想PER(予想株価収益率)の掛け算で捉えると今回の株安はPERの低下が主因です。これは何らかの要因で投資家心理が一気に冷え込み、悲観的になった状態です。そのPER上昇を招いた一因は、日米金利差では説明できない程に進んだ円安バブルでしたから、サプライズの利上げがその円安の修正を促したことで、世界的にみて突出した日本株の下げにつながりました。その点、EPSの低下による株安ではない為、先行きを過度に悲観視する必要性は低いと感じます。もちろん、そのEPSもこれまでの超低金利と歴史的な円安の風向きが変われば、逆風を受けることとなりますが、日本企業の稼ぐ力自体が根底から揺らぐほどではないと考えられます。


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