[パリ 9日 ロイター] - パリ五輪は9日、スポーツクライミングの男子複合決勝を行い、安楽宙斗が銀メダルを獲得した。日本の男子選手が同種目でメダルに輝くのは初。

昨年のボルダー、リードでワールドカップ年間総合王者となった安楽は前半のボルダーで最初の課題2つを完登し、69.3点のトップで折り返した。

しかし後半のリードは76.1点で落下して5位にとどまり、合計145.4点でトビー・ロバーツ(英国)の155.2点に及ばなかった。

優勝の最有力候補とみられていた安楽は「表彰台は最低限の目標だった。ボルダーでほぼ同点で、リードで勝った方が勝つという状況で圧倒的に負けた。去年の世界選手権よりだいぶリラックスして臨めたが、ボルダーでの疲労からの切り替えや、途中でぐらぐらしていつ落ちてもおかしくないだめな登りで、リードは完敗」と悔しさをにじませた。

19歳のロバーツが金、17歳の安楽が銀と10代の選手がトップを競ったが、銅メダルは決勝進出8選手の中で最年長だった33歳のヤコプ・シューベルト(オーストリア)が獲得した。