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ブラジル旅客機墜落、62人死亡 サンパウロ州、住宅街で大破

共同通信
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  • 土屋 武司
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    東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授

    ATR72-500.多くの動画が撮られていたようで.それによるとフラットスピンで落下しています.どうしてこうなったのか?
    LOC-I(Loss of Control-In Flight)(飛行中の制御喪失).そのような状態に入らないことと回復,UPR(Upset Prevention and Recovery)に関する研究を進めないと.
    フラットスピン(ディープストール(最も深刻な失速状態)の一種)に入ってしまったら,高度がないと墜落は避けられないです.ラダーやエルロンの操作は効果がなく,操縦桿を押してエレベータでピッチダウンさせ,落下しながら速度を上げ,充分な速度が得られたところでピッチアップして水平飛行に移行する.問題は,尾翼も失速しているので,エレベータが効かない可能性がある.そうなっていると絶望的.フラットスピンからの脱出は難しい.


  • 谷村 研人
    国内航空会社 気象予報士

    状況としてはフラットスピンと呼ばれ、一度陥ると脱出が極めて困難なものとしてパイロットの間では知られているものとなります(映画トップガンでも主人公マーベリックが相棒のグースを失うきっかけになった事故として描かれています)。
    フライトレーダーによる飛行データからは、巡航の17000ft(約5000m)からわずか1分余りで地上へ墜落しており、そのフラットスピンによる落下がいかに激しかったかを物語っています。

    普通の旅客機がこのような状況に陥ることはまずなく、どうしてこうなったのかは詳しく調べる必要があります。ただ、気になるのは当時の気象状態として寒冷前線が通過しつつあるタイミングで、上空では強い着氷があることが予報されていたことです。

    当該機種はATR72と呼ばれるもので、過去にも着氷に起因する事故を複数発生させており、そのたびに対策は取られているはずなのですが、今回も着氷に関連してフラットスピンに陥った可能性は十分にあると考えられます。


  • 片平 知宏
    NewsPicks Content Curator

    事故原因はまだ不明ですが、機体はエアバスとレオナルドの共同事業として設立されたリージョナル航空機メーカーのATRの72-500型機(Avions De Transport Regional G.I.E 、本社フランス)とのこと。

    墜落時の動画、ほぼ真下に落ちてますね。
    https://x.com/bnonews/status/1821959476435370205?s=46

    墜落後の動画
    https://x.com/bnonews/status/1821965468124795378?s=46


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