2024/8/10

【解説】「巨大地震注意」南海トラフ臨時情報の本当の意味

NewsPicks 記者
8月8日午後4時42分頃、宮崎県沖を震源とするマグニチュード(M)7.1の地震が発生。最大震度は同県日南市で震度6弱を観測した。
そのおよそ2時間半後、気象庁が発表したのが、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」だ。
なんとも耳慣れない、ドキッとするような言葉に戸惑った方も多いのではないだろうか。
実は、この臨時情報の運用が始まったのは2019年。今回が初めての発表となった。
なぜ今回、発表されることになったのか、「巨大地震注意」とは果たしてどんな意味を持つのか。
NewsPicksは、今回の地震を評価した気象庁の評価検討会メンバーで、東京大学地震研究所の古村孝志教授に取材した。
また9日夜には、神奈川県西部でもM5.3、最大震度5弱の地震が起きている。この地震も南海トラフと関係があるのか気になるところだ。
臨時情報をどう捉えればよいのか、古村教授らへの取材をもとに解説する。
INDEX
  • Q.8日の地震、なぜ「特別扱い」?
  • Q.「臨時情報」運用5年で初。なぜ?
  • Q.巨大地震注意ってなに?
  • Q.巨大地震警戒ってなに?
  • Q.どんな備えが必要?
  • Q.9日夜の地震は南海トラフと関係ある?

Q.8日の地震、なぜ「特別扱い」?

A.南海トラフ地震の想定震源域の中で起きた大きな地震だったから