(ブルームバーグ): バークレイズによると、ここ数日の円の急騰は再び利回り差と連動して取引されていることを示しており、世界的な成長懸念が株安につながるようなことがあれば、安全通貨としての地位はさらに高まるだろう。

バークレイズのストラテジスト、門田真一郎氏は8日のリポートで、「急激な円高は、利回りや株価との相関関係の復活を伴っている」と指摘。最近の円の動きは世界的な成長減速の中で、安全資産通貨の復活を示しているとの見解を示した。

4月末から7月初旬にかけて、円は日米金利差との連動が薄れたと、バークレイズは指摘。「しかし、急速に縮小する利回り差と株安を背景に、円キャリーの解消の中で、ついにドルは対円で利回り差と連動して急速に下落し始めた」と説明した。

バークレイズは1ドル=160円という年末の予想にはリスクがあるとみている。「世界経済の不確実性が高まっていることを考えると、円キャリー・トレードが以前予想していたほど広まる可能性は低い」と指摘した。

原題:Yen Set to Trade Like a Haven Again After Surge, Barclays Says(抜粋)

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