日銀7月会合主な意見、委員ら物価上振れを懸念 1％へ段階的利上げ提唱も

コメント

注目のコメント

• 井上 哲也

  野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部　シニア研究員

  ・2024年08月08日

  今回の「主な意見」は植田総裁の記者会見のポイントと概ね一致しており、大きなサプライズはないように感じます。
  
  その上で、景気に関しては慎重論も見られた一方で、物価についてはコメントの数自体が少なかったことに加えて、今後の上昇リスクを指摘する向きが支配的であったことが印象的です。
  
  その結果、利上げについても物価の上振れリスクに対応すべきという「積極的な支持」と実質金利の点で低位である政策金利の調節は妥当という「消極的な支持」が相応に混在していたことが注目されます。
  
  つまり、植田総裁が記者会見で主張した「早期利上げによる経済の負担の軽減」というロジックが両論を結びつける形でコンセンサスを形成したのだと推測されます。
• 永濱 利廣

  第一生命経済研究所 首席エコノミスト

  ・2024年08月08日

  米リセッションの程度次第では、2000年時のように、利上げ後まもなく利下げを余儀なくされるかもしれませんね。
• 唐鎌 大輔

  株式会社みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

  ・2024年08月08日

  内田さんの金懇前の出来事だけに、額面通りの消化は難しい材料になっています。実際、円相場も安定が見られます