ソニー、最大4000億円調達 26年ぶり公募増資
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会社リリースは①。株価は現在-7.9%。総額4000億円の調達(7-8割が公募増資=2800~3200億)に対して、現在の時価総額が約4.05兆円。希薄化率は7.86%で、株価もそこに寄せている状況。
調達資金の用途は、ひたすらにデバイス部門、特にCMOSセンサー。公募増資約3200億円(先週水曜日の株価ベースで、実際はそこから下がる)は、1880億円をデバイスの増強、(CMOSイメージセンサー、ウエハー生産能力を6万枚/月→8.7万枚/月)、残りをCMOSイメージセンサー(モバイル・一眼カメラ向け)用の研究開発費に使う。
CBによる調達(約1200億)は、270億円をカメラモジュールライン構築、170億円をデバイス部門でのその他の設備投資、70億をデバイスの新規事業のための開発設備投資、250億円を負債返済のため。
なお、生産能力の6万→8.7万枚に関しては、2月及び4月に発表されている(②・③)。この時に、設備投資見込みは、両方合わせて1500億円。今回設備投資の内容は変わってないように見えるが、設備投資金額は1880億円と、+380億円増加している。設備投資自体は前に発表されていて、またここ数年ソニーはFCFマイナス。これまで説明会や取材などで、設備投資資金をどう調達するのかという質問があったのかが気になる。なお有報では、2015年の設備投資計画も書かれていて(p.69)、連結合計5100億円(2014年度は2510億円)。これらの支払いは、「主として自己資金等により賄う予定です」と書かれており、IR的には今までもこう答えていただろう。
国内幹事団は大手そろい踏みで野村・日興・MUFG・大和の4社にJPM。海外はJPM・野村・Morgan Stanley・GS。野村・JPM・MUFG/MSがキーの証券会社(グローバルコーディネータにもなっている)。
①http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/news/20150630_J.pdf
②http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201502/15-009/
③http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201504/15-031/