2024/8/8
景気後退局面に見えない米経済、この先どうなる
景気後退はオン・オフのスイッチではなく、プロセスであり、FRBがそのプロセスを阻止する時間はまだある
米国の失業率は上昇し、株価は下落し、債券利回りは短期金利を大きく下回っている。いずれもリセッション(景気後退)の兆候だ。
だがよく見ると、米国はそのリスクが高まっているとはいえ、まだ景気後退入りはしていない。この違いは極めて重要だ。まだ手遅れではなく、景気後退を回避できる可能性があるからだ。全ては米連邦準備制度理事会(FRB)と、投資家や消費者、雇用主の予測不能な気分にかかっている。