原付きバイク ホンダとスズキ 生産終了を検討 国内生産終了へ
コメント
注目のコメント
原付バイクの歴史で有名なのは1980年前後の「HY戦争」。Hはホンダ、Yはヤマハです。
1977年にヤマハが原付バイク市場に参入し、女性をターゲットにした大規模な広告キャンペーン(女優の八千草薫さんが出演してた)を展開して「ホンダを倒す」と宣言しました。怒ったホンダもそれに対抗、自転車より安い価格での乱売合戦になり、スズキも含めて年間市場は300万台近くにまで拡大しました。私も3万円ぐらいで買った原付に乗って大学に通っていました。
原付は制限時速30kmですが、実際には50km以上出ました。免許は簡単なペーパー試験だけなので交通法規を理解していないドライバーも多く、ヘルメット着用義務もなかったので今思えばかなり危険な乗り物でした。(私も一度転んで怪我をしました)
それが今では年間10万台。当時の30分の1になり、排ガス規制で生産終了。おっさん世代としては少し寂しい気もしますがしかたありませんね。
追記)山下さんのコメントに「警察庁は原付バイクの免許制度を見直し、最高出力を制御した125cc以下のバイクを原付免許で運転できるようにする方針を示しています」とありました。それなら久しぶりに買ってみようかなあ…。この記事によれば、1982年には年間278万台が出荷された原付バイクですが、昨年は約9万2000台とピーク時の約3%にまで減少しています。
このトレンドを背景にホンダとスズキが原付バイクの生産を終了することを検討している背景には、排ガス規制の強化があり、新たな投資をしても採算が取れないという判断があります。日本国内では原付バイクの市場が縮小しており、排ガス規制に対応した開発が技術的にも難しく、コストがかさむためです。
具体的には、次の排ガス規制をクリアするために大型バイク並みの電子制御燃料装置や排気浄化装置を装着する必要があり、これにより馬力が低下しコストが上昇する恐れがあることが挙げられます。
また、警察庁は原付バイクの免許制度を見直し、最高出力を制御した125cc以下のバイクを原付免許で運転できるようにする方針を示しています。
50ccの原付バイクは日本と欧州でしか販売されておらず、ガラパゴス化しています。しかし、125ccまでを普通免許で運転できるように免許制度を改定すれば、排ガス規制をクリアする装置を付けても馬力の低下を抑えることが可能です。
一方、二輪の主要市場と主要生産国はASEAN諸国やインドであり、日本で販売されている125ccバイクは主にインドネシア、タイ、中国で製造されています。このような背景から、原付バイクを125ccに移行させることは消費者と二輪メーカーの双方にメリットがあり、免許制度の変更もグローバルスタンダードに近づけることになるでしょう。
また、一方では、二輪各社は電動バイクの開発や生産を進めています。原動機から電動機付きバイクにシフト。ホンダのカートリッジ式バッテリーが便利かも。