2024/8/7

【現地レポート】超ノリノリな「パリ」が、怖くなってきた

ノンフィクションライター
開幕前のしらけムードが嘘かのように、パリは熱気に包まれている。
7月26日に開幕してから約10日。パリ五輪はいよいよクライマックスに向かおうとしているが、現地の興奮は収まりそうにない。
エッフェル塔や凱旋門、ベルサイユ宮殿、コンコルド広場といった観光地を中心に、連日大賑わい。
観光客だけではなくフランスの人たちもハイテンションで、街中が常に“ほろ酔い気分”のような雰囲気だ。
「いつもは愛想が悪い公共サービスも皆が笑顔で、全く違う街のようです」(長らくパリに住む日本人)
パリは今、どんな状況なのか。現地で取材をすると、五輪に賭けるパリの気迫と裏側の複雑な事情が見えてきた。