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【現地レポート】超ノリノリな「パリ」が、怖くなってきた

NewsPicks編集部
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注目のコメント

  • 泉 秀一
    ノンフィクションライター

    意外に思われるかもしれませんが、パリ現地は大盛況です。
    開会式は雨でしたが、期間中はほとんど晴れていてとにかく気分が良い(むしろあの日、不運だったな)。その上、自国がメダルラッシュに沸いていれば、地元が盛り上がるのも納得です。

    一方で、五輪は残酷な現実も映し出します。例えば、スタジアムの案内やセキュリティ、売店の店員はほとんど黒人。逆に観客はほぼ白人です。嫌でも経済格差を感じさせられます。

    移民排斥をうたう極右政党が急伸する中、移民の黒人の人たちのサポートのもと、白人の観客が、移民の黒人選手を応援している(もちろん白人選手もいるし、黒人の観客もごく一部います)。誰か、何かを責めたいわけでは全くないのですが、この複雑な図式をどう捉えるべきか、全く整理がつきません。


  • Sugibuchi Tsuyoshi
    保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子

    住人の視点では予想外に盛り上がり、拍子抜けなほどスムーズに進行しているという感想です。

    ホスピタリティに関しては大勢のボランティアの存在も指摘しておきたいと思います。これも人件費に換算すると結構な金額という試算もあるのですが、私が乗る通勤電車(最近はフランスの会社員も8月に働くんです!)にも毎日グリーンの制服を着た五輪のボランティアが乗り合わせています。人種も年代も様々。

    会場でも様々に観客を手助けしていますが、本当に親切。皆さん大変楽しそうで、そしてビックリするぐらい(平時との比較で)英語を話す(笑) ボランティアに参加した知人などの話を聞いても、何故自分は申し込まなかったのかと正直後悔したほど良い経験だったようです。

    大会前の政治的分断と現在の団結感のギャップに関してはNBC Newsも記事にしています。
    https://www.nbcnews.com/sports/olympics/bitterly-divided-france-comes-together-paris-olympics-rcna164985

    この記事ではジダンらの活躍で優勝した1998年のワールドカップを引用しています。当時も移民の子孫が真にフランス社会に統合される予感に対する高揚はあったものの、現実にはその後移民2世3世が発火点となった暴動や集団テロが相次ぎました。一過性にすぎなかったのです。

    他方で、今回の五輪ではその公共予算の大部分がパリではなく、そうした暴動の震源となったセーヌ・サン・ドニを中心とするパリの北の郊外の建設事業に投資されています。実はこれが今後時代の検証を受ける重要な「パリ五輪のレガシー」の一つです。
    https://slate.com/culture/2024/08/olympic-games-paris-2024-will-olympic-village-seine-saint-denis-development-benefit-future-residents.html

    例えば子供たちの4分の3が泳ぎ方を学ぶ機会の無い地域に水泳会場となる施設を建設する。それが期待通りに子供たちの学びに繋がるのか。五輪後も何年も続く取り組みです。


  • 佐藤 元則
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    NCB Lab. 代表

    フランス人は応援をストレス発散にしているようです。そして、フランスはこんなに強かったのだと再認識し、自信を取り戻している。今はポジティブな意識がフランス全体を明るくしています。特にパリは陽気でなければなりません。


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