全国麺類特集:関西主要問屋動向=国分 得意先ごとの棚割を提案徹底
2015/06/30, 日本食糧新聞
国分全体では14年12月期乾麺類販売実績は、前年比約3%減の着地となった。落ち込みが顕著だったのは、そうめん・ひやむぎで約5%減、そばと中華麺はほぼ前年並みだったが、うどんもやや前年割れとなった。構成比は、そうめん・ひやむぎが43%、そばが29%、うどん・きしめんが23%、中華麺その他が5%となっている。上期については増税絡みもあって前年を上回っていたが、7月以降の天候要因にて期待した程の盛り上がりに欠け通期では前年割れの結果となった。
今シーズンの国分グループ全社の基本方針は、昨年と同様にカテゴリー的には揖保乃糸を中心に手延べそうめんの配荷をまず徹底する。小売業でPB政策を取られているところは揖保乃糸プラスPB、取られていないところは揖保乃糸プラス価格訴求型商品を中心とした品揃えとなるが、幅広い品揃えをされている企業を中心に高価格帯のアッパー商品の定番導入も増えており、小量でもおいしいものをというニーズはこのカテゴリーでも当てはまると思われる。当社の今年の商品政策は、取り扱い上位5社で全体の約40%を占め、まだ紹介しきれていない多数のメーカーがある中で、産地や原料の部分で良い商品の掘り起こしや、得意先毎の棚割提案によるプラスアルファで1品、2品という形で差し込みが出来るような動きを今期も随時行っていく。
全国専売品の新商品としては、兵庫県手延素麺協同組合との取り組みの中で共同開発した新商品「揖保乃糸 平づくり」300g、売価450円(税抜)の販売に注力する。商品は、麺線が丸ではなく平らに延ばしている為、喉越しが良く、麺つゆだけでなく、いろいろなソースとも絡みやすい特徴があって提案出来る商品となっている。製造工程にひと手間加え、組合の技術を駆使して作り上げた商品で、数量も限られているので初年度は大事に市場導入していきたい。パッケージも斬新な色使いで売場でも映えて一つのアクセントになると考えている。
さぬきシセイの「ぶっかけサラダうどん」麺200g(100g×2)・つゆ40ml付き、売価230円(税抜)は昨年発売した「釜玉ぶっかけうどん」に続く第二弾商品。サラダ用のぶっかけ醤油を添付している。そばについては、信州(戸隠そば本舗)中心に品揃えしている。一方、ラーメンカテゴリーでは12年2月から発売している「ひる麺」シリーズで今期は日本全国のだしにこだわったラーメンというコンセプトで4品を新発売し拡売を図っている。
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